開かずの扉
私たちの心の奥底には、自分でも気づいていない領域があります。
心理学では「潜在意識」と呼ばれることもあります。
施術中、お客様とお話をしていると、ご家族のことやお仕事、過去の出来事など、さまざまなお話になることがあります。
その中で、私には時々「開かずの扉」があるように感じる瞬間があります。
その扉は、誰かに触れてほしくない記憶なのかもしれません。
あるいは、自分でも向き合うことが苦しくて、「もういい」「興味がない」「考えても仕方ない」と、そっと閉じたままにしている場所なのかもしれません。
もちろん、私はその扉を開けるために施術をしているわけではありません。
無理に開ける必要もないと思っています。
ただ、身体がゆるみ、呼吸が深くなり、安心できる時間を過ごすことで、心にも少しだけ余白が生まれることがあります。
その余白ができたとき、人は初めて自分の本当の気持ちに気づくことがあるのではないでしょうか。
私は、身体を整えることは、心を変えることではないと思っています。
でも、身体が安心すると、心も少しずつ安心してくる。
その積み重ねが、その人らしい人生を歩むきっかけになることもある。
そんな施術を、私はこれからも大切にしていきたいと思っています。