2018年12月1日 更新
胸より首と頭が前に突き出す!?急増している“首猫背”とは
背中が丸くなってしまう背中猫背。これを凌ぐ勢いで増えているのが「首猫背」です。横から見ると首と頭が前に突き出して、見た目はかなり悪くなります。近年になって急激に増えた理由としては、やはりスマホが挙げられるでしょう。画面を見るときに顔を近づけ、そのまま長時間同じ姿勢を続けることで筋肉が固まってしまうのです。
それらはストレッチをしたり運動をすることで防ぐことができます。また首猫背は、正しい姿勢を習得すれば、そのほとんどが改善可能。自分に合う矯正方法を見つけて、首猫背を改善しましょう。
そもそも首猫背とは?
一般的に猫背と言えば、背中が曲がってしまう「脊柱後湾症」を指します。しかし、パソコンやゲームが普及したことにより、ここ数年は「首猫背」の人が急増しているのです。
首猫背は、首と背中の境目から頭が前につき出している猫背のこと。横から見ると、胸よりも首と頭が前に出ている状態です。首猫背から始まって、背中猫背へと発展する人も多く見られます。
首猫背、5つの矯正方法
・ストレッチ
まずは背筋をしっかり伸ばし、体の中心に頭がくるように立ちます。顎をひいて下を向き、そのまま首を限界までひねって5秒キープしましょう。これを、左右3セットずつ行います。
・座り方を意識
パソコンやゲームをする際は、アゴを引いて首とアゴが前に出ないように意識しましょう。
・枕の見直し
高さが合っていない枕は、より首猫背を悪化させます。枕の高さを見直し、首に負担がかからないようにすることが大切です。
・筋力アップ
首やアゴを支えているのは背中の筋肉です。体幹トレーニングやヨガなどを取り入れて、背中側の筋肉を鍛えましょう。
・矯正ベルトの活用
猫背用の矯正ベルトを装着することで、背中がまっすぐに伸びます。すると、自然に首猫背も改善されるでしょう。正しい姿勢をキープするためにも、背中から伸ばすことが重要です。
首猫背の原因
・長時間の同じ姿勢
首猫背は別名「IT猫背」と言われ、その原因のほとんどが生活習慣にあります。デスクワークやパソコン、スマホ、ゲームなど。長時間にわたって同じ姿勢をすることで、首が前に突き出た状態で筋肉が固まってしまうのです。
・運動不足
もともと日本人は、特有の平たい体型を持っています。そのため、背中やお尻の筋肉が発展しづらいといわれているのです。猫背にもなりやすい体型なのですが、さらに運動不足が続くことで背中の筋肉が弱り、やがて首をきちんと支えられなくなってしまいます。
首猫背の影響
・肩こりや頭痛
首周辺が圧迫されることで、肩こりや頭痛が起きるでしょう。それだけではなく、ひどい場合は腕のしびれなども見られます。
・病気の誘発
首には神経やリンパ腺が多く存在し、体と脳をつなぐという大切な役目を担っています。しかし首猫背になると神経やリンパの流れが悪くなり、脳からの命令がスムーズに伝わらなくなることも。これが、自律神経失調症やさまざまな内臓疾患を招くことがあります。また、リンパの流れが停滞することで老廃物の排出が上手くできなくなると、免疫力の低下にもつながるため注意が必要です。
◆執筆:青島 幹子