メディカルマッサージの詳細解説と対象サロン予約

高齢化社会で活躍するメディカルマッサージ

もともと医療の現場で治療目的に開発されたマッサージ方法が、メディカルマッサージです。予防医学として健康を維持していくために、従来のマッサージの手技にリハビリテーションの技術や医学的処置法を取り入れ、予防医学のひとつとして考案されました。体の不調や病気の原因を見つけ出して改善する、健康維持に効果的なマッサージであるといわれています。

メディカルマッサージは、東洋医学的な考えと西洋医学的な考えの両方から成り立っているため、その他の医療やマッサージと比較して対応可能な範囲が幅広く、個々に合った細やかなマッサージ治療を受けることが可能。医療現場では鍼灸や柔道整復、按摩、オイルトリートメントなど、さまざまな施術が行われています。
また、健康維持と予防医学の発想に基づいているため、メディカルマッサージは特に高齢者に効果的だといわれています。高齢化が進む現代の日本において、高齢者がより健康で文化的な生活を送るための一助としても、メディカルマッサージは活躍が期待されています。

心と体の両方に作用する手技

メディカルマッサージの効果は、大きく分けると「体の不調の緩和」「心の緊張をやわらげるリラックス効果」の2つとなります。

• 体に作用するマッサージ効果

  メディカルマッサージは、腕や足をはじめとした各部位に対しさまざまな医学的効果が見込めます。激しい痛みがあるわけではないが違和感がある、疲れがなかなか取れない、体が重い、眠れないなどの悩みから、スポーツのコンディション調整や柔軟性の向上などに最適です。

  全身のマッサージを丁寧に行うことで筋肉や筋膜のコンディションを調整し、全身の血液循環を改善。疲労物質が滞るのを防ぐ効果や関節の動きの改善効果、体質改善効果が期待できます。また、メディカルマッサージによって血圧が下がった、痛みがやわらいだなどの例も挙がっています。
  押したりさすったりするだけではなく、ストレッチや関節のケアなど、症状や患者ひとりひとりに合った手技を施していくのがメディカルマッサージです。

• 心に作用し、ストレスをやわらげる

  マッサージがもつリラクゼーション効果も、医療の現場においては重要な役目を果たしています。マッサージを行うことで心身を緊張状態にしている交感神経の活動を抑え、逆に副交感神経を活性化。緊張した状態に陥りがちな不調時に、体のみならず心の緊張もときほぐしていきます。

  イライラや不安といったネガティブな感情をやわらげ、リラックスをもたらしてくれるのがメディカルマッサージの特徴で、女性に対して抗ストレスホルモンとして知られる「オキシトシン」が増加したという例も報告されています。「病は気から」という言葉もあるように、心の健康と体の健康は一心同体。体の治療を行っていく上でも、心のリラックスは非常に大切なのです。こういった観点から、メディカルマッサージを取り入れている医療現場も近年は増えてきています。