躑躅と書くと物々しい雰囲気ですが、ツツジですね。
小さい頃にはツツジの花の蜜を吸ったりしたものですが、ツツジには毒があるのでそういう真似はしないようにという注意喚起がされることも多い昨今です。ツツジの蜜によって健康被害にあった記憶はないので、このツツジの毒について調べたことがあります。
「ツツジ科の植物には毒をもつものが多く、蜜にも毒性成分があることがあり注意が必要」とされていますが、ツツジの葉や花にはグラヤノトキシンという毒があるようですね。ただ有毒と言われているのはレンゲツツジで、日本で毒のあるツツジはレンゲツツジだけのようです。街路樹などになっているツツジはこれとは別の種類のようですが、見分けがつかなければ重篤な事態になりうるのでツツジの蜜は吸わない方が良いですね。養蜂家がレンゲツツジの咲く場所では蜂を放たないほど、毒性は強いもののようです。
ツツジは盛りが過ぎて、今、咲いているのは皐月(サツキ)ですね。サツキはツツジより1か月ほど遅れて咲いて、花もツツジより一回りは小さく、ツツジのように一気には咲かないでパラパラと咲き、葉の裏側もツルツルしてツツジのように毛が生えていないという特徴があります。ちょうど旧暦の五月頃に花の盛りを迎えるので、皐月という(五月の別称の)名前が付いたようです。