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リラクゼーションサロン希望のブログ

まだまだ青い 京間の大銀杏

秋の日はつるべ落としという言葉がありますがまさにそう感じる今日この頃です。日没がとても早くなりました。実は今の時期、冬至の日よりも早く日が暮れるのだそうです。

今日は土佐市の天然記念物でもある京間の大銀杏(大イチョウ)を紹介しましょう。黄葉はさほど進んでおらず、今少しずつ緑色から黄緑色と色付き始めたばかりのようです。この大銀杏の樹、何も知らなければ銀杏の木が数本密生しているようにも見えます。私も最初訪れた時、そう思っておりました。実は全て一本の樹から来ているのです。根から数m上までが仁淀川の堤防の盛土に埋もれているのです。この大銀杏は数m分 埋もれてしまっても驚異的な生命力で元気に生きております。大きな幹が数本、土からいきなり出て来ているのもそれが理由です。

この辺りは海続きの入江で唯一の繋船場だったようでして、空海のお弟子さんの一人、高岳親王がこの大銀杏のの幹に繋船したという言い伝えがあります。1200年前の事ですのでその当時は大木ではなく、船をつなぎやすい手ごろな樹だったに違いありません。861年にと土佐市の第35番札所の清瀧寺に来ていたという記録がありますので、その時かな?船から降りて歩いてそのまま山深い中を歩いて行って清瀧寺に泊まったのかな?地図を見ていたら、この道を通ったのではないかと見えてくるのでした。

高岳親王、調べてみるとなかなかに興味深い経歴の持ち主です。仏門に入り、空海のお弟子さんになり、晩年は天竺(インド行き)を決意、その途上、マレー半島の南端で亡くなったと伝えられております。一説には虎に食べられてしまったとか。高岳親王、その貧弱な航海術でよくぞここまでと感心します。あと30年若く、体力があれば、天竺行きと留学が成功していたかもしれません。唐、その当時の中国の3人の従者が付き従っていたと伝えられてます。この天竺行きは中国がお膳立てをしてくれてましたので、仏教習得の他にも使命があったのかもしれません。

さて、この大銀杏の大樹、人を引きつける不思議な吸引力があります。近所の方がそこで集まって、将棋をしていたり、社交の場になっていたりしているのです。この大銀杏の大樹はこうして1000年以上も仁淀川の流れと私たちの生活を静かに見守っているのです。

皆様は三連休はいかがでしたでしょうか?紅葉に彩られて晩秋を満喫できたかな? また1週間が始まりました。それでは皆様、引き続き元気に過ごしましょう。

京間の大銀杏
京間
大銀杏
希望のスタッフ 中澤大輔

代表

中澤大輔 ナカザワダイスケ

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