歯が黄ばむ主な原因を5つ紹介します。
もともと歯が黄色っぽい
加齢によるもの
歯の神経が死んでしまった
飲食物・生活習慣による着色
脱灰・再石灰化のバランスが崩れている
<もともと歯が黄色っぽい>
葉が黄色い原因のひとつめは、「もともと歯が黄色っぽい」です。
歯の表面は「半透明のエナメル質」で、エナメル質の内側には「乳白色の象牙質」があります。
象牙質の色は「乳白色」とされるものの、色には個人差があり、象牙質がもともと黄色味を帯びていると歯が黄ばんで見えます。
またエナメル質の「厚さ」や「透明度」により、光の加減で歯が黄色く見えることも。
あとから黄ばんでしまったのではなく、もともと歯が黄色く見える人もいると認識しましょう。
<加齢によるもの>
加齢によっても歯は黄ばんでいきます。
加齢によって以下のような変化が起こるからです。
象牙質の黄色味が強くなる
エナメル質が薄くなる
エナメル質が薄くなる原因としては、「歯ブラシでこすりすぎる」「ものを噛んだり歯ぎしりしたりすることで、歯がすり減る」などがあります。
「若いときはきれいな白い歯だったのに」と感じている方は、加齢による黄ばみかもしれません。
<歯の神経が死んでしまった>
女性お笑いタレントのセリフで、「歯の神経が死ぬと、歯が変色する」と知った人もいるかもしれません。
歯の神経が死んで「失活歯」になると、歯が変色します。
黄色あるいは茶色っぽくなることもあれば、黒っぽくなることもあります。
神経がなくなることで、血液の循環や組織の代謝もなくなり、古い物質が溜まって変色してしまうのです。
神経が死んでしまう理由としては「歯をぶつけた」「歯ぎしり」のほか、「歯周病」「ひどい虫歯」などが挙げられます。
歯の健康・美しさを保つためには、虫歯や歯周病は早期に治療を開始する必要があります。
<飲食物・生活習慣による着色>
飲食物や生活習慣による着色で、歯が黄ばむこともあります。
着色汚れ(ステイン)が磨き残されて溜まっていくことで、歯の黄ばみになるのですね。
着色しやすい成分は「タンニン」「カテキン」「ポリフェノール」「各種の着色料」などです。
具体的な飲食物としては「コーヒー」「紅茶」「烏龍茶」「赤ワイン」などの飲み物や、「チョコレート」「カレー」などがあります。
また「うがい薬」で着色汚れがつくことも。
「色の濃いもの」は着色しやすいと思ってよいでしょう。
<脱灰・再石灰化のバランスが崩れている>
歯の脱灰・再石灰のバランスが崩れるのも、歯が黄ばむ原因のひとつです。
脱灰・再石灰化とは…
脱灰とは、食べ物を食べたあと、歯のエナメル質からミネラル(カルシウムやリン酸)が溶けだすこと。とけだしたミネラル成分が唾液の作用で元に戻るのが再石灰化。脱灰と再石灰化を繰り返すことで、口内・歯の健康が保たれている。
脱灰と再石灰化そのものは、歯と口の健康を保つために欠かせません。
しかし「ダラダラご飯やお菓子を食べ続ける」などで脱灰する時間が長くなると、エナメル質のツヤがなくなり、歯が黄ばんで見えます。
また再石灰化するときに飲食物・薬の色が一緒に取り込まれると、歯が黄ばんでいく可能性も。
飲食する「もの」だけではなく「食べ方」も、歯の黄ばみに影響しているとわかります。