今回の陸上日本選手権では男子110mハードルと円盤投げでそれぞれ日本記録が誕生しました。
110mハードルに日本記録は14年前に谷川選手がアテネ五輪でマークした13秒39でしたがこの記録を金井選手が13秒36をマークして0.03秒日本記録を更新しました。
110ハードル日本歴代トップ5
1 13秒36 +0.7 金井大旺 福井県スポーツ協会 山口 2018年6月24日
2 13秒39 +1.5 谷川聡 ミズノ アテネ 2004年8月24日
3 13秒40 0.0 増野元太 ヤマダ電機 大阪 2017年6月24日
4 13秒43 +1.7 内藤真人 ミズノ 熊谷 2007年5月19日
5 13秒44 +0.6 高山峻野 ゼンリン 大阪 2017年6月24日
14年間長らく破られていない日本記録でしたが昨年の日本選手権でも増野選手と高山選手が日本記録に迫るタイムをマークしていたのでいつだれが破ってもおかしくはなかったのですが金井選手の試合前の自己ベストは13秒52だったのでこの記録には本人も驚いているようです。記録が破られるときって結構あっさり出てしまうものなんですね。
長らく破られていない記録が更新されるとまたその記録を更新する選手がすぐに現れるのも陸上競技の魅力です。
それを今大会で体現したのが円盤投げでした。
昨年堤選手が38年前に川崎選手がマークした日本の陸上競技最古の日本記録60m22を破る60m74を記録しました。
堤選手は高校時代から学生記録を更新し続けてきたので日本記録も破るのは時間の問題だと思われていましたが38年も更新されていない記録だけあってこの記録を破るのには何年も時間がかかりました。
しかしこの記録も1年も経たないうちに今大会で湯上選手が62m16を投げあっさり塗り替えてしまいました。
しかも湯上選手は61m台を1回62m台を2回と3回も立て続けに日本記録を更新!61mの大台に乗せたかと思ったら一気に62mまで日本記録を塗り替えました。
円盤投げ日本歴代トップ5
1 62m16 湯上剛輝 トヨタ自動車 2018年6月24日
2 60m74 堤雄司 群馬綜合ガードシステム 2017年9月23日
3 60m22 川崎清貴 大昭和製紙 1979年4月22日
4 60m10 畑山茂雄 ゼンリン 2007年6月3日
5 58m53 米沢茂友樹 オリコ陸上部 2017年6月25日
長年60mが大きな壁としてあった円盤投げですが今大会で湯上選手が62mを投げたことで60mと言う心理的な壁がなくなったように思われます。世界のトップとはまだ差がある競技なだけにまた更なる記録更新を期待したいものです。