私は何年も前からアスリートの骨格の形状と身体能力には絶対的な関係がある事を知ってから施術にも応用し役立ててきました。
それまでは自分が何かのスポーツをやったり観戦したりしていても能力の高いアスリートとそうでないアスリートの決定的な違いがわかりませんでした。
筋力?柔軟性?練習量の違い?栄養などなどありとあらゆる物を調べたり聞いたりしましたが的を得た答えは一つもなかったです。
しかし数年前に決定的に的を得た答えを知りました。
それは脊椎の形状の違いです。
人の背骨は全部で24個ありますが能力の高いアスリートはこの24個の背骨が柔軟で生理的湾曲しており理想的な位置に来ています。
24個の背骨一つ一つが積み木のようにきれいに積み重なっています。
それに伴い骨盤と仙骨が上方を向いています。
こういった背骨の形状を持っているアスリートがそれぞれの競技練習やトレーニングを継続することによってトップアスリートになっているのです。
世界トップクラスのアスリートの中で最も理想的な脊柱を持っているアスリートは陸上100、200mの短距離(スプリンター)世界トップ選手やバスケットボール(NBA)のトップで活躍する黒人選手だと思います。
これらの競技で活躍しているアスリートは皆脊椎が柔軟で生理的湾曲があり全身をしなやかに動かす事が出来るし他の競技のトップアスリートと比べても全体的に脊椎バランスが非常に良い位置に来ています。
日本人アスリートの脊椎を観察してみるとやはり黒人のトップアスリートと比べると脊椎の生理的湾曲が弱く劣っている事が多いです。
なので日本人が世界大会で活躍したり五輪でメダルを獲得できる競技は世界的に行われていない競技や脊椎の形状がさほど良くなくでも練習量や戦術、技術で補える競技に限定されてきました。
しかし近年は100mを9秒台で走る日本人スプリンターが何人か出てきたりNBAのドラフトにかかる選手が現れ野球では160km以上を投げれる投手が出てきました。
これらは練習やトレーニングが進化したと言うのもありますが一番の要因は選手の骨格及び脊柱の形状が進化したからだと思います。
骨格の形状や脊椎の生理的湾曲は遺伝などもともと持ってる物が大きく関係していますが近年では後天的に変えていく事も可能な事が解ってきています。
この事を多くのスポーツ指導者や選手が知ってもらい日本人が世界で通用しなかった競技でも通用するようなアスリートが出てきて日本のスポーツ界全体のレベルが上がってくれればと思います。