こんにちは。
わたし、猫のさくらです。
飼い主さんからは「サクサク」と呼ばれています。
わたしの飼い主さんは牛をいっぱい飼っています。
人間の世界でいうところの、酪農家というお仕事みたいです。
お父さんと、お母さんと、お姉ちゃんの3人で牛のお世話を頑張っています。
そんな飼い主さんのところに、だいたい月に一回くらいかな、男の人が訪ねてきます。
何やら重たそうな物を持って、いつもジャージで、何となくカレーが好きそうな男の人です。
その男の人が来ると、飼い主さん達は嬉しそうに、一人ずつ順番に、男の人がいる奥の部屋に入っていって
出てくる時はスッキリした顔で、部屋から出てきます。
「何しているんだろう?」と思って、何度か奥の部屋に忍び込んでみたら、男の人が飼い主さんの背中に手を当てていました。
「わたしもやりたい!」と思って、うつ伏せになっている飼い主さんの背中に飛び乗って、背中をふみふみしていたら、男の人におろされました。
「負けるもんか!」と何度かチャレンジしていたら、そのうち部屋から追い出されました。失礼しちゃうわね。
でも部屋から出てくる飼い主さん達のスッキリした顔を見ると、喜んでるみたいだから許してあげる。
この男の人が来てから、そうね、だいたい10年は経つわね。
飼い主さん達が終わったら、今度はわたしが男の人のお膝に乗って、
背中を撫でてもらうのがお気に入り。
時々落ちないように爪を立てちゃうから、
男の人は「いてて、サクサク痛いよ」なんて言うけど。
まあちょっとくらいは我慢しなさいよ。