少し動いただけで汗をかく、暑さのせいで食欲が落ちる…
普通に生活しているだけで痩せそうな季節ですが、実は太るリスクの方が高いことをご存知でしょうか?
★基礎代謝の低下
私たちの体は、暑くても寒くても常に36~37℃に保っています。
体温と外気の温度差があればあるほどカロリーの消費量や基礎代謝量が増加します。夏は気温が高いので温度調節するエネルギーがあまり消費されず、冬に比べると10%程度も基礎代謝が減ってしまいます。
また、気温の暑さから冷たい食べ物や飲み物を多く摂取してしまいがちですが、冷たいもので内臓が冷え、血液循環が悪くなってしまいます。冷えた部分には脂肪もつきやすくなるため夏太りとなる悪循環になります。
★汗
汗をかくとカロリーを消費していると思いがちですが、暑さで出る汗は体温調節のためのものです。毛穴から水分を出して身体の表面を外気で冷やそうとしているだけで、ほとんどカロリーは消費されていません。
体温調節の汗はかけばかくほど太りやすくなります。発汗すると、脂肪の代謝を促すビタミンB1、B2、B6、ミネラルの栄養素が失われてしまいます。
特にビタミンB群は、水に溶けやすく身体に蓄積されにくい水溶性ビタミンと呼ばれ、汗や尿で簡単に流れ出てしまいます。
運動を伴わない汗をかくほど、糖質、脂質、タンパク質といった栄養素を、ただの脂肪として溜め込んでしまう体質になってしまうのです。
★食べる量
絶食はむしろ逆効果!?カロリーを摂らなければ、多少体重は減少します。
問題は、絶食明けです。人間の身体は餓死状態に置かれることで、エネルギー吸収効率を最大化する働きが起こります。なので、少量の食事を摂取しただけでも普段の摂取エネルギー量を軽くオーバーしてしまいます。
夏バテで食欲がない、何か食べなくてはと、冷たい麺類やパン類ばかり摂取していると、いくら小食でも炭水化物ばかりでは身体の代謝が追いつかなくなります。夏太りになった人は『そんなに食べてないのに太った』という方が多いですが、それは栄養の偏りで代謝低下に拍車がかかったからなのです。
日頃から規則正しい生活、バランスの良い食事を心がけることが大切です。