都内のラーメン屋の多くは、店のBGMにジャズをかけているらしい。
ジャズという音楽は、食事の邪魔をすることなく残らないで、だけど心地よい場をつくる音楽なんだだそうだ。
なるほど、店で一日かけていても曲のことを何にもおぼえていない。多分何回か同じ曲も聞いているはずなのに、どれも初めて聞く曲みたいだ。
そして、空気のように気が付けば流れている。
好きとか嫌いとか、そんな趣向の違いもジャズなら関係ないのだろう。どうしても合わないという人はいままで逢ったことがない。
只々、騒音とは違う夜のような音の感じがする。甘い感じがする。臭いを感じるかといえば無い。映画のような酒場の場面がうかぶこともある、照明はオレンジ色だ。
曲名など何にも知らない。マイルス・デイヴィスというミュージシャンが有名らしい。
どうもよくわからない、のだけど気が付くと店ではジャスを流していることが多い。