『9月病』ってどういったものか知っていますか?
5月病は皆さんも聞き馴染みがあるかと思います。
9月病は5月病と同じく、心と体に不調が出てしまう症状の総称です。
5月病は
・環境の変化に順応できない
・過度のストレス
などから
ゴールデンウィーク明けに身体の不調や気分が落ちてしまうような状態です。
9月病は、お盆休みや夏休みなどの長期休みが終わった9月に5月病と同じ様な身体の不調と気分が落ちる様な状態になる事です。
9月病は
・入社後や配置転換や転勤、転職などで環境が大きく変わったとき
・季節の変わり目で急激に気温が変化し、夏の疲れが解消されず体力が消耗しているとき
などに起こります。
その不調をそのままにしておくと9月病はうつ病へ移行していく可能性が高いです。
早めに対処しましょう!
まずは9月病の症状チェックです!
【体の不調】
□不眠や過眠などの睡眠障害がある
□だるくて疲労感がある
□頭が重く感じる、または痛い
□めまいがする
□肩こりがする
□食欲がない
【心の不調】
□無気力
□不安感や焦りがある
□気分が落ち込みやすい
□イライラしやすい
□集中できない
チェックが付いた方は休養や治療を求める身体や心のシグナルです!
ではなぜ、9月病が起こるのかをご説明します!
9月病の主な原因は、暑い夏に体力を消耗している状態で、9月頃の気候の変化(気温が下がる、日照時間が短くなるなど)に体がついていけず、ストレスとなることが原因とされています。
特に、女性は女性ホルモンの変動も加わり、気候の変化に対して敏感になるため、9月病にかかりやすくなります。
また、長期休暇が明けて日常生活に戻る際、生活リズムが整わずに自律神経が乱れる事も原因の一つとなります。
9月病を起こさない、うつ病にまで進ませない為に出来ることはたくさんあります!
1番初めにやらなければいけないこと、
それは、
生活習慣を整えること。
健康的な生活を送るための3大要素
「食事・運動・睡眠」
を見直し、規則正しい毎日を過ごしましょう。
3大要素についてもう少しだけ詳しくお話ししますね!
1. 栄養バランスを考えて食事をする
食事は身体作りの基本です。
暑い時期は、サッパリした食べ物をつい選びがちですが、栄養バランスを考えての食事は大切です!
なかでも、精神の安定を促す神経伝達物質である「セロトニン」を増やすことが大切です。
セロトニンの材料は、必須アミノ酸のトリプトファンです。
トリプトファンは、昼は脳でセロトニンに変化し、夜は睡眠を促すメラトニンに変わります。
そんなトリプトファンを食事でとれば“うつ状態”を防ぐことができるといわれています。
トリプトファンが多く含まれているのは、
・チーズや牛乳などの乳製品
・豆・豆腐・味噌などの大豆製品
・卵
・ゴマ
・バナナ
これらを積極的にとりつつ、野菜や魚、肉などもしっかり食べましょう。
2.運動する
デスクワークをしていると運動不足になりがちですが、日常生活の中で意識をして体を動かす事が大切です。
・エレベーターやエスカレーターを使わずに歩くようにする
・空き時間にストレッチをする
といった日常生活の中で出来る簡単な運動をするのがおすすめです。
運動すればリフレッシュできるので、心の不調にも効きます。
3.良質な睡眠をとる
睡眠は、身体の疲れだけでなく、心の疲れも回復してくれる大切な習慣です。
働いているとつい睡眠不足の生活になりがちですが、なるべくしっかり睡眠をとるように心がけましょう。
また、睡眠は“質”が大切。
寝る前はスマートフォンやパソコンなどは見るのを控え、リラックスした状態で布団に入ると、良い眠りにつくことができます。
これらを生活の中で実践し、合わせて自律神経を整える治療をすると9月病を防ぐ事が出来ると思います!
少しでも参考にして頂ければ幸いです。