古くから、人間の脳というのは25歳を境に、脳細胞が死んでいくというのが定説でした。
脳細胞は死んでいく一方で、新しい細胞は生まれないと思われていました。
でも、時に真実だと思われていたことが、そうでない事が多々あります。
マウスの実験ではあるんですが、退屈なケージから移動させて、より刺激的で、豊かな環境にマウスを移動させた結果、驚くべき事実がわかったんです。
環境が変わって新しい体験をした結果、マウスの脳内には新しい細胞がたくさん生まれていたんです。
年老いたマウスであっても、脳の細胞が15%以上も増えていたんです。
しかも、さらに面白いのが、刺激的で豊かな環境を与えなくても、まわし車だけを与えられて、それ以外の器具を使わなかったとしても、同等の細胞の増殖が認められたんです。
旅行、転職、新しい交友関係など、僕らが変化をすることは、脳にとって新鮮な刺激となり、細胞の増殖に寄与する可能性があります。
しかし、そのような変化がなかったとしても
「運動」
をすることで、脳の成長を促すことができるんですね。
しかも、どんなに高齢だったとしても脳の細胞は増えることが判明したんです。
これによって医学の教科書は書き換えられました。
脳の細胞は成人したら生涯、新生しないことが事実と思われていたんですが、それは間違った事実だったんですね。
運動することで、僕らの脳はいくつになっても細胞新生が起こるんです。
ただ、子供のときと違って大人になるとびっくりするくらい運動の習慣がなくなってしまいます。
5年くらい何の運動もしてないという人もたくさんいます。
それはすごく恐ろしいです。
運動しないでソファでポテチを食べている間に、僕らの脳は死滅していっているかもしれません。
しかし、外に出て、ランニングをすることで脳の細胞を増やすことができる。
ジムや自宅で、筋トレをすることで脳の細胞を増やすことができる。
さあ、あなたは運動しますか?しませんか?