2023年、
3年ぶりのインフルエンザの流行。
インフルエンザへの
感染は過去2年間、
新型コロナウイルス
感染症対策の徹底などにより
減少傾向にありました。
しかし、
厚労省の発表によれば、
1月30日~2月5日の
インフルエンザ患者発生報告数は
6万2583人。
2022年の同時期を
大きく上回る人数となりました。
そもそも、なぜ
冬場になると感染症の
勢いが増すのでしょうか?
それについて
考えることが感染症から
身を守る大きな
ヒントになるかもしれません。
冬場に感染症が
流行する理由とは。
実は、「腸」が深く
関わっているのです。
冬場の気温・湿度が
ウイルスにとって
過ごしやすい環境である
というのも理由の一つ。
ですが、
寒さの影響をうけて
私たちの免疫力が落ちてしまうことも
感染症が流行する
大きな原因なのです。
私たちをさまざまな
病気や感染症から守ってくれる
免疫細胞の約60%が
腸に存在しています。
冬になり
体が冷えると、
交感神経が優位になり、
「停滞腸」とよばれる
腸の動きが悪い状態になってしまいます。
腸の動きが悪いと、
善玉菌が減り、
悪玉菌が増えるため
腸内環境が悪化してしまうのです。
腸が動かず
腸内環境が悪化すれば、
免疫力は下がってしまいます。
さらに腸内環境の悪化は、
●便秘がちになり、肌の調子が悪くなる
●栄養が不足し、体にさまざまな不調が起きる
●気分がふさぎこみ、うつになりやすくなる
●大腸に炎症が起き、がんを誘発する
ということに繋がります。
私たちの健康にとって
腸が果たす役割は大きいのです。
でも、寒くて自律神経が
優位になってしまうのであれば
腸内環境をよくしようと
思っても難しいのでは?
そう思ってしまうかもしれません。
ご安心ください。
ある食べ物を積極的に
食べることで腸内環境を整える
ことができるんです。
腸内環境をよくする
食べ物といえば
”ヨーグルト”と思った人は
ちょっと待ってください。
実は、ヨーグルトに含まれる
乳酸菌の9割が胃酸で死んでしまい、
腸に届くことはありません。
「生きたまま腸に届く」
という商品もありますが、
生きて腸に届いたとしても、
私たちの体を素通りしてしまうので
あまり意味はないのです。
腸活におすすめなのは、
”水溶性食物繊維”です。
水溶性食物繊維は
ビフィズス菌や酪酸菌といった
善玉菌のエサになりやすく
腸内環境の
正常化にとても役立ちます。
水溶性食物繊維が
多く含まれる食べ物の特徴は
ネバネバしていること。
長芋やおくら、
とろろ昆布といたネバネバ系食材を
意識すれば簡単に水溶性食物繊維を
たくさん摂取することができます。
悪化しがちな
冬場の腸内環境のためにも
積極的にネバネバ系食材を食べましょう!