「国内製造」
国産の食材が使われていて
安全そうに感じるかもしれませんが、
残念ながら、
それは勘違いかもしれません。
こんばんは。
IMK Books原口です。
例えば、
スーパーやコンビニで
販売されている
食パンの原材料表示の
小麦粉の横に
この「国内製造」
という文字をよく見かけます。
実は、
この文字は、
小麦粉が国産であることを
示すわけではないのです。
今の日本の
食品表示法上、
加工食品の
原材料の産地を
示す義務はなく、
加工された場所を
示す必要はあっても、
その原材料の原産地を
示す義務はありません。
今回の食パンの例で言うと、
小麦粉(加工食品)は、
小麦(原材料)を加工した食品。
だから、原産国を
表示する義務はありません。
ということは、、、
国内製造と書かれた、
小麦粉の原材料である小麦が、
海外から輸入されたものでも、
国内で製粉(加工)すれば、
「国内製造」と表記することが
できてしまうのです。
問題なのは、
その小麦の輸入先...
日本の小麦の
自給率は10%前後で、
残りの小麦の約80%を、
アメリカやカナダからの
輸入に頼っています。
その、アメリカや
カナダから輸入された
小麦が危険かもしれないのです。
なぜなら、収穫の際に、
健康被害が疑われている
ある農薬が使用されているから。
その名も、
「グリホサート」。
発がん性の疑いから、
さまざまな国で
禁止・規制の対象に
なっている危険な農薬ですが、
アメリカやカナダでは
小麦の収穫直前に、
この危険な
グリホサートが含まれた
農薬を撒くことで
小麦を枯らしています。
そうすることで、
自然に枯れるのを待つよりも
素早く効率的に収穫できるからです。
そのため、
アメリカやカナダから
輸入している小麦からは、
とても高い確率で、
グリホサートが検出されます。
ここまでの話を
まとめると...
「国内製造」と書かれた
小麦粉の原材料である小麦は、
アメリカや
カナダから輸入された、
グリホサートが
使われている小麦
である可能性が高いということ。
実際に、
スーパーで
販売されている食パンから
どれくらい
グリホサートが
検出されるか調査したところ、
13種類中
9種類の食パンから、
グリホサートが
検出されたそうです。
でも、
「国が定めた基準を
守っているから安全なのでは?」
と、思うかもしれません。
しかし、
先ほどもお伝えしたように、
健康に関心の高い国々が、
グリホサートの禁止・規制を始めています。
2019年にフランスでは
この農薬を含む一部製品が禁止され、
ドイツでも
2023年末までに
全面禁止とする方針を決めています。
また、
ベトナムも、
2019年にはグリホサートの
輸入禁止を打ち出すなど、
規制強化の動きが
広がりつつあります。
このように
世界では禁止・規制に
踏み切っているにも関わらず
日本では、2017年に
このグリホサートの残留基準値が、
小麦で従来の6倍、
トウモロコシも従来の5倍に
引き上げられました。
はたして、
日本の基準が
本当に安全と
言い切れるのでしょうか?
「食」と「健康」に関心の高い
あなたにお伝えしたいことがあります。
食パンやパスタといった
小麦が原料の食品を買うときに、
「国内製造」という文字には
気をつけてください。
なぜなら、
国内製造と
書かれていても、
アメリカやカナダから輸入した
小麦が使われている
かもしれないから。。。
ですので、
小麦が使われた
製品を買うときは、
ぜひ、100%国産小麦が
使用されているものを
なるべく選ぶことをおすすめします。