これを読んでいるあなたも花粉症に悩んでいませんか?
概要から、現在行われている治療方法についてご説明しますね。
そもそも花粉症とは?
花粉症は、花粉に対して人間の体が起こすアレルギー反応です。
主な症状として
くしゃみ・鼻みず・鼻づまりの鼻症状、目のかゆみ・充血・涙が出るなどの目の症状が一般的です。
その他、
人によっては皮膚のかゆみ、喉の痛みやかゆみ、咳、頭痛、発熱などあらゆる症状があらわれます。
花粉症はスギ花粉などアレルギー反応の原因となる花粉が飛散している時期に起こり、
それ以外の時期には症状が出ません。
花粉症の鼻みず、鼻づまりなどはアレルギー性鼻炎の症状です。
アレルギー性鼻炎は症状が出る時期によって
「季節性アレルギー性鼻炎」
と
「通年性アレルギー性鼻炎」の2種類に分けられ、
季節性アレルギー鼻炎のうち花粉が原因のものを花粉症と呼びます。
また花粉症は「国民病」ともいわれ、
全国47都道府県を対象とした最近の調査では、
日本人の2人に1人が花粉症の可能性があると報告されています。
メカニズムとしては
アレルゲン(花粉)が鼻腔内・目の粘膜に付着すると、
体内に抗体が作られマスト細胞という細胞に結合し、
その後再びアレルゲンが侵入すると、
マスト細胞からアレルギー誘発物質(ヒスタミン、ロイコトリエン、トロンボキサンなど)が放出されることにより
アレルギー反応が引き起こされる。
といった流れになります。
治療方法としては大きく
1、薬物療法
2、アレルゲン免疫療法
3、レーザー治療
上記の3点が考えられます。
今回は薬物療法についてお伝えしていきます。
花粉症治療においてよく出される薬として
“抗ヒスタミン薬”
が挙げられます。
抗ヒスタミン薬は
体内でアレルギー症状を引き起こす「ヒスタミン」の作用を抑えることにより、
症状を改善する薬になります。
花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎の他、
医療機関では食べ物によるアレルギー、じんま疹、気管支ぜんそくなどの治療にも使用されます。
抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンが受容体に結合する前に、
先に受容体と結合してヒスタミンをブロックすることでヒスタミンの作用を抑えます。
これを「抗ヒスタミン作用」と言います。
また、抗ヒスタミン薬は開発された年代によって、
「第1世代抗ヒスタミン薬」と「第2世代抗ヒスタミン薬」に分類されます。
最初に開発された第1世代抗ヒスタミン薬は脳(中枢)への影響が大きく、
眠気などの副作用が起こりやすいため、
こうした弱点を改善した第2世代抗ヒスタミン薬が開発された背景があります。
第1世代抗ヒスタミン薬の特徴
・血中濃度の立ち上がりが早く、効き始めるのが早い
・眠くなることがあるので就寝前の服用が基本
・口の渇き、便秘、排尿障害、眼圧上昇など(抗コリン作用による副作用)が起こることがある(※)
・小児の場合、けいれんなどの興奮作用を起こすことがある
※この作用により、前立腺肥大や緑内障などで使えない人もいる
第2世代抗ヒスタミン薬の特徴
・眠気や抗コリン作用による副作用(口の渇き、便秘、排尿障害、眼圧上昇など)が現れにくい
・作用時間が長く、服用回数が少なくて済むものもある
さらに同じ第2世代に分類される抗ヒスタミン薬の中でも、
初期と近年に開発されたものとでは作用や副作用の現れ方に違いがあります。
アレルギーの専門家の間では、
抗ヒスタミン薬を「鎮静性」と「非鎮静性」とに分類しており、
これは中枢抑制作用、
つまり鼻や目など患部だけでなく脳に入ってしまう割合によって分けられています。
つまり、
第2世代抗ヒスタミン薬であっても、
鎮静性の薬は脳に入りやすいために眠気が起こりやすく、
非鎮静性の薬は脳に入りにくいため眠気が起こりにくくなっています。
市販薬に用いられている抗ヒスタミン薬の中では、
近年に開発された「ロラタジン」「フェキソフェナジン塩酸塩」は非鎮静性の中でも
パイロットの航空機操縦能力にも影響しなかったことが報告されており、
もっとも眠気が出にくい薬とされています。
また、
多くの抗ヒスタミン薬の添付文書には自動車の運転に関して、
「服用後は車の運転を行わないこと」
という注意喚起がなされています。
しかし、
非鎮静性の抗ヒスタミン薬の中には、
自動車運転などの注意の記載がないものもあり、
これが先ほど紹介した非鎮静性のロラタジンとフェキソフェナジン塩酸塩です。
その他に
抗ロイコトリエン薬
点鼻薬、点眼薬
ステロイド薬(全身)
漢方薬
貼り薬
などが挙げられますが、ここでは割愛させていただきます。
皆さんの考え方の1つとして
知識の引き出しに入れていただけると幸いです!
ちなみに、私は昨年、
20年以上飲み続けていた抗ヒスタミン薬を、腸活で卒業出来ました。
今年もお薬無しで過ごせるか、何だか楽しみです。
免疫の約7割は、腸が影響している様です。
腸活で免疫が正常化すれば、アレルギー薬は必要無しです。
興味ある方は、気軽にご相談下さい。