「なかなか寝つけない」
「夜中に何度も目が覚める」
「朝起きても疲れが取れていない」
こうした「睡眠の悩み」を抱えている方は、
年齢とともに増えていきます。
「寝る前にスマホをやめた方がいい」
「部屋を暗くした方がいい」
そういった対策を試しても、
思うように改善しない…
そんな方も多いのではないでしょうか。
もちろん、
こうした対策も
とても大事なのですが、
もう一つ見直して
いただきたいのが「食事」です。
実は、
「夕食で何を食べるか」によって
睡眠の質が変わるという結果が、
2025年の臨床試験で報告されています。
そこで今回は、
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夕食に“これ”を足すだけで
ぐっすり眠れて朝スッキリ
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その具体的な方法と理由について、
わかりやすくお伝えします。
結論からお伝えすると、
その食べ物とは…
「くるみ」です。
ウォールナッツとも
呼ばれるこのくるみを、
夕食の時に少し食べるだけで、
体内のメラトニンの代謝産物が
夜に有意に増加することが
報告されています。
この研究は、
2025年にバルセロナ大学が行い、
「フード&ファンクション」
という雑誌に掲載されています。
研究の内容はとてもシンプルです。
対象は76人の若い成人。
全員が、
・くるみを食べる期間
・食べない期間
この両方を経験する
「交差試験」で行われました。
くるみの摂取方法は、
とてもシンプルで、
夕食のタイミングに
毎日40gのくるみを食べる。
ただ、これだけです。
測定したのは3つです。
◾️1つ目は、
メラトニンの代謝産物
(6-スルファトキシーメラトニン)
これは、体内でどれだけ
メラトニンが作られたかを
示す指標です。
◾️2つ目は、睡眠の質。
・入眠までの時間
・中途覚醒の回数
・総睡眠時間
これらをセンサーで測定しています。
◾️3つ目は、日中の眠気です。
結果はどうだったのか。
夜20時〜23時の間で、
メラトニンの代謝産物が有意に増加。
つまり、
くるみを食べるだけで
メラトニンの分泌が
増えていたということです。
さらに、
・入眠までの時間が有意に短縮
・日中の眠気が明らかに低下
という結果も出ています。
睡眠の質が上がることで、
日中に活動できる時間も
伸びることが示されています。
しかもこの研究は、
同じ人の中で比較しているため、
個人差の影響を
排除できているのが特徴です。
ではなぜ、
くるみでここまで変わるのか。
理由は、
睡眠に関わる成分が
豊富に含まれているためです。
まず、くるみ40gには
トリプトファンが84.6mg含まれています。
トリプトファンは、
セロトニン →
メラトニンへと変換される
重要なアミノ酸です。
メラトニンは、
体に「夜ですよ」と
知らせるホルモンで、
体内時計をコントロールし、
眠気を引き起こします。
さらにくるみには、
・植物性のメラトニンそのもの
・マグネシウム
・ビタミンB5、B6
なども含まれています。
特にビタミンB6は、
トリプトファンを
セロトニンに変えるために
欠かせない補酵素です。
これらが揃っていることで、
メラトニンが作られやすくなるのです。
また、くるみは
トリプトファンが
脳に届きやすい
アミノ酸バランスになっている
という特徴もあります。
これは「血液脳関門」という
脳のフィルターを
必要な栄養素である
トリプトファンが
通過しやすくなっている
ということです。
さらに、
くるみに含まれている
マグネシウムは
摂取量が多いほど
睡眠の質が良い
という研究もあります。
アメリカの大規模研究
(CARDIA研究)では、
約4000人を
15年以上追跡した結果、
マグネシウム摂取量が多い人ほど
睡眠の質が良好であることが
示されています。
そしてもう1つ。
くるみには
オメガ3脂肪酸
(αリノレン酸)も豊富です。
これは炎症を抑える作用があり、
体の炎症が減ることで
結果的に睡眠の質にも
良い影響を与えます。
目安は1日40g、
だいたい7〜8粒ほどです。
少なく感じるかもしれませんが、
栄養が非常に詰まっているため、
食べすぎには注意が必要です。
取り入れ方としては、
・素焼きのくるみを選ぶ
・そのまま食べる
・サラダに砕いて入れる
などがおすすめです。
脂溶性の成分が多いため、
ドレッシングと一緒に摂ると
吸収効率も高まります。
くるみを少し食べるだけで
睡眠の質が変わる。
この研究結果から分かるのは、
「何を食べるか」という選択が、
薬を使わずに睡眠を変える力を持っている
ということです。
素焼きのクルミは
コンビニでも
最近よく見られるようになってきました。
手軽に入手できるので、
ぜひ、夕食に取り入れてみてくださいね