IgG4抗体の基本的な働きから、近年話題になっている免疫のクラススイッチ現象まで、分子栄養学の視点も交えてわかりやすく解説します。
はじめに
「IgG4」という言葉を最近ニュースやSNSで見かけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実はIgG4は、私たちの体に本来備わっている抗体の一種で、免疫の「ブレーキ役」とも呼ばれる存在です。
今回は、IgG4がどんな働きをする抗体なのか、そして近年注目されている研究についても、分子栄養学の視点を交えながらご紹介します。
IgG4とはどんな抗体?
血液中の抗体(免疫グロブリン)にはIgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類があり、IgGはさらに4つのサブクラス(IgG1〜IgG4)に分かれています。
その中でもIgG4は量が少なく、通常は血中IgG全体の5%未満程度とされています。
IgG4には次のような特徴があります。
炎症を起こしにくい、大人しい性質の抗体
補体活性化や免疫細胞への刺激作用が弱い
アレルゲンへの長期的・慢性的な曝露によって増加しやすい
花粉症の減感作療法などでも増えることが知られている
つまりIgG4は、体が「これ以上過剰に反応しなくていい」と学習した結果、免疫のバランスを取るために増える抗体と考えられています。
近年の研究で分かってきたこと
近年、mRNAワクチンを複数回接種した後に、スパイクタンパク質に対する抗体のうちIgG4の割合が増加するという研究報告が複数の学術誌に掲載されています。
この現象は接種回数を重ねるほど強まる傾向があるとされ、免疫学の分野で活発に議論されています。
この現象については、専門家の間でも見解が分かれています。
免疫の防御反応が弱まる可能性を懸念する見方
アレルゲンへの繰り返し曝露と同様の、自然な免疫調整反応だとする見方
どちらの見方についても、実際の健康への影響がどの程度あるのかは、現時点でまだ研究が続いている段階です。
分子栄養学の視点から
免疫システムは、腸内環境や栄養状態、慢性的な炎症の有無など、体全体のコンディションと密接に関わっています。
リンパ療法センター風桜音では、こうした体の根本的なバランスを整えることを大切に、イネイト活性療法や新リンパ療法を通じてサポートしております。
まとめ
IgG4は本来、私たちの免疫バランスを保つために働く大切な抗体です。
近年話題になっている研究についても、断定的な結論が出ているわけではなく、今後の研究の進展が注目されます。
ご自身の体調やワクチン接種について気になることがある場合は、かかりつけ医にご相談いただくことをおすすめします。
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