女性比率の高い胸郭出口症候群のお話(2022年10月23日 19時00分) 同心整骨院

本日は胸郭出口症候群についてのブログを紹介しようと思います!
胸郭出口症候群とは、上肢や肩の運動及び感覚に関する神経や血管が障害を受け、肩や腕、手のしびれや痛み、手の動かしにくさなどを自覚するようになる状態です。

肩こりとして自覚されることもあります。

胸郭出口症候群はなで肩の女性に多く見られますが、筋肉を鍛えた男性に発症するタイプもあります。

胸郭の出口にはいくつかの物理的に狭い空間があって、こういった狭い場所で神経や動脈が圧迫されることが多いです。
神経や動脈が胸郭出口部分で圧迫されることで、胸郭出口症候群が発症します。
胸郭出口の狭窄部位は3か所あります。

・斜角筋と呼ばれる首の筋肉で構成される部分
・鎖骨と肋骨の間
・小胸筋と肩甲骨との間に構成される部分

こうした狭窄部位で神経や動脈が圧迫を受ける可能性が高く、それぞれ斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群(過外転症候群)といった名称がつけられていて、これらを総称して胸郭出口症候群といいます。

胸郭出口症候群は、いわゆる肩こりとして自覚されることがあります。
腕や手に分布する神経や血管が圧迫されることで発症するため、神経症状として首や肩、腕のしびれやチクチクする感覚、刺すような痛みを覚えることがあります。

神経症状は手先や体幹にも見られることがあります。
神経障害が持続すると、筋力の低下も現れ、それに随伴して運動機能にも影響が生じます。
具体的には、手の握力の低下、指先が不器用になるなどが起こります。

血管の症状としては、血行の悪化から皮膚が白くなったり、青紫色になったりします。
血行障害で痛みや感覚障害が誘発されることもあります。

治療においては、姿勢の悪さが胸郭出口症候群を誘発することがあるため、良い姿勢を保てるようにしていきます。
睡眠不足やストレスも原因のひとつになりうるので、規則正しい生活などをして予防をしていくことも必要になってきます。
肩周辺のストレッチや筋力トレーニングも有効です。

本日はここまでとなります!
次回もお楽しみ!