こんにちは!
本日はTFCC損傷です。
TFCCは三角繊維軟骨複合体と言われ手関節の尺側に存在し、遠位橈尺関節と言われる手首の部分を安定化させる支持組織です。
転倒した時に手を衝いた、野球やゴルフ、テニスなどのスイングをする種目の繰り返しで損傷します。
損傷すると手関節尺側の痛み、圧痛、動作では背屈、回外などの動作で痛みが出ます。
今回はスイングをするスポーツでどのようなリハビリを行っていくか解説していきます。
TFCC損傷患者においては未熟なグリップ動作が要因となる場合が多く見られます。
グリップ動作では小指、薬指の働きが大事になってきますがTFCC患者の多くは繰り返すスイング動作により機能、筋力の低下が見られ示指、母指でのグリップが多くなります。
示指、母指でのグリップ優位になると母指球に押し付けるようなグリップとなり、さらに尺側の安定性が失われます。
その理由としてこのようなグリップをしている手を観察すると手の土手の部分、手根部が健側に比べ挙上してしまいます。
そうなることでさらに母指球でのグリップが優位になり、小指球は萎縮してしまいます。
小指球が委縮すると豆状骨という小指球を構成する骨の配置が崩れ、豆状骨に付着する尺側手根屈筋が機能低下してしまいます。
尺側手根屈筋は手の尺屈の働きがありますが、この働きが弱り手は撓屈してしまいます。
少し小難しくなってきましたが、示指、母指でのグリップは手を撓屈させやすくなります。
撓屈するとTFCCにはスイング動作時に牽引、剪断ストレスがかかり損傷しやすくなってしまいます。
なので小指球が委縮しないようリハビリを行う必要があります。
小指球は小指の対立動作(親指と小指をくっつける)で鍛えることができます。
母指を動かさないよう小指をしっかり対立運動させ、小指球が盛り上がるように行うと効果が期待できます。
小指球の委縮は野球肘、テニス肘でお悩みの方も起こっている場合が多いです。
それらでお悩みの方も是非お試しください。
おすすめコース