こんにちは!
本日は腸腰筋膿瘍です。
腸腰筋膿瘍は腸腰筋に生じる膿のことです。
腸腰筋は股関節の前を走行する筋肉です。
この筋肉は腸や腎臓、虫垂などの臓器が接しています。
腸腰筋膿瘍は比較的まれで、周囲臓器の炎症が腸腰筋に波及し、膿瘍をきたすものを続発性腸腰筋膿瘍、炎症が波及するような病巣が近くに認められないものを原発性腸腰筋膿瘍と言います。
症状としては背中・腰が痛む、発熱、歩行時の股関節、下腹部痛などがありますが特徴的な症状は見られません。
検査としてはMRI検査が有用です。
画像検査以外では、psoas signが有用です。
横向きに寝て、股関節を伸展させた際、下腹部の痛みが出れば陽性となります。
こちらは虫垂炎でも陽性になり、どちらにせよ病院に行くことになります。
腸腰筋膿瘍の患者さんは膝を立てて寝ることも多いそうです。
これも腸腰筋を伸長させない工夫とも言えます。
治療としては、抗菌薬の投与、ドレナージがあります。
比較的に予後は良好ですが、原因疾患の悪化などで予後不良な場合もあります。
腰、股関節が痛むのはもしかしたら内科的な疾患からなのかもしれません。
今回はここまでです!
次回もお楽しみ~
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