こんにちは!
本日は前回ブログでもお伝えしたように頚椎症性脊髄症です!
少しおさらいです!
頚椎症とは加齢や姿勢変化などにより、頚椎(首の部分の背骨)に変形が生じ、頚椎を通る神経が圧迫され症状が出現します。
これが神経根と言われる神経の分枝を障害すると頚椎症性神経根症となります。
今回は圧迫を受ける部分が脊髄となり、神経根症状より重篤になります。
脊髄は脊柱管という管を通り、これが何らかの原因で圧迫されます。
神経根症状は片側性でしたが、脊髄症状は両側性にも起こります。
軽いものだと手足のしびれ、感覚の異常などが起こります。
あれ???
手足???
と思った方はもう天才です。
分からない方は正常ですので解説していきます。
今回は神経の中枢、いわゆる本幹の障害になります。
本幹が障害を受けると、末梢の機能は本幹同様障害を受けます。
あまり良いたとえではないかもしれませんが、河川の上流が汚いと下流まで汚くなるといったイメージでしょうか???
とにかく今回は中枢が障害を受けます。
神経根レベルで言えば障害高位の症状ですが、中枢が障害を受ければその高位以下の脊髄(神経)、までが障害を受けるということです。
手足のしびれ以外にも症状が重篤化すると手指巧緻障害(箸が使いにくい、ボタンがかけれない等)や膀胱直腸障害が見られます。
おしっこが出にくいなどの症状が見られればとりあえず即病院です。
また、歩行障害なども出現するのでこれも膀胱直腸障害と同じように即病院です。
診断はMRI検査などにより可能です。
軽症のものは薬物療法や牽引療法、手技療法など保存治療が可能なことも多いです。
重症例になると脊柱管を広げるような手術を行うことも考えます。
本日はここまでです。
今回のような脊髄症の方は当院にはあまりご来院されませんが神経根症の方は多い印象を受けます。
次回もおたのしみ!
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