こんにちは!
本日はクモ膜下出血です。
クモ膜下出血は文字通りクモ膜の下で起こる出血のことを言います。
脳には膜が3つあり、内側から脳実質を包む軟膜、その上のくも膜、頭蓋骨の下に位置する硬膜の3層構造を呈しています。
クモ膜と軟膜の間には脳脊髄液という液で満たされており、衝撃から脳、脊髄を保護する、脳実質を栄養するなどの役目があるとされています。
少し話が逸れますが、いま流行っている脳洗浄というヘッドマッサージ?はこの脳脊髄液にアプローチするそうです。
詳しくは知らないのでなんとも言えませんが、僕にはどうやって体表からアプローチできるのか疑問です。
脱線が長くなりそうなので本題へ戻ります。
クモ膜下出血はこの脳脊髄液で満たされた空間に出血を起こします。
出血の原因としては脳動脈瘤の破裂が原因とされています。
破裂により、出血した血液は瞬く間にクモ膜下腔を満たし、脳の中の圧力(頭蓋内圧)を亢進させます。
急激な頭蓋内圧亢進により、今まで経験したことのないような頭痛、意識障害をきたします。
この疾患では後遺症もなく社会復帰できる方は3割程度で、1回目の出血の程度によって予後がかなり変わってきます。
また、発症後24時間以内は再出血の可能性があるので早期発見、治療が非常に重要になってきます。
脳のCT検査で発見し、クリッピング等、再破裂がしないような手術が行われます。
今まで経験のないような頭痛が出た場合はためらわずに119番通報をしましょう。
本日はここまでです。
次回もお楽しみに~
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