こんにちは!
今回も引き続きドケルバン病についてお話していこうと思います!
前回のお話で妊娠、出産時期に「プロゲステロン」というホルモンが腱鞘を収縮させるという作用を持っていることをお伝えしましたが、他にも更年期の時期には卵胞ホルモンとも呼ばれる「エストロゲン」が閉経に伴い、減少していきます。
エストロゲンは、女性らしい体つきを作る、髪や肌のうるおいを保つ働きだけでなく、腱や関節を柔軟に保つという作用を持っているため、減少することで腱や腱鞘が炎症を起こす原因になります。
ドケルバン病の治療法は大きく分けて3つの治療法があります。
まず保存的治療。
最初に行う治療になります。
ドケルバン病の治療で一番大事なことは「親指・手首を出来る限り動かさず、休ませること」です。
患部の安静、投薬治療、患部の温めなどで軽症であれば、これらを行うことでほとんどのケースで痛みや腫れなどの症状が改善します。
痛みや腫れが強く、仕事や日常生活に支障をきたす場合や、投薬治療などを行っても改善が見られない場合には、腫れている腱鞘にステロイド注射を投与して、炎症・腫れ・痛みを抑えます。
力が入らないなど腱鞘の炎症が重症化している場合や、再発を繰り返している場合には、手術が適用されます。
手術では、トンネルの屋根を開いて中の通り道を広げるように腱鞘を切開し、鞘を開きます。
その際、腱鞘の中にある2つの腱を分けている壁も切除することになります。
予防としては、とにかく負担をかけないことです!
と言ってもそれが難しいんですけどね。
他にも、大豆に含まれる「大豆イソフラボン」は、ドケルバン病の発症を予防する「エストロゲン」と似た作用を持ち、「植物性エストロゲン」とっも呼ばれています。
更年期前後には、積極的に大豆製品を摂取したいですね。
ドケルバン病のお話は以上となります!
次回もお楽しみに~
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