こんにちは!
本日は前回ブログの続きです。
前回は鏡視下修復術のお話でしたが今回は保存療法でのお話になります。
前回はお伝えしませんでしたが腱板断裂では特徴的な症状が見られます。
まずはドロップアームサインです。
これは手を横に90度上げた後その場で保持できるかどうかを見ます。
腱板の損傷が見られる場合は腕が緩やかに落ちていったりその場で保持できなくなります。
次はぺインフルアークサインです。
肩を外転させた際に60度~120度の間で痛みが誘発されます。
これは腱板が損傷し、求心位が取れないことで上腕骨頭が肩峰下にぶつかることで痛みが誘発されます。
断裂部はDelleとなって触診されます。
Delleとは陥凹していることを言います。
肩関節軽度伸展位で蝕知しやすくなります。
これら3つが特徴的な初見となります。
前回も少し解説させていただきましたが腱板の機能は骨頭を求心位に保つ働きがあります。
これは上腕骨頭を関節窩に押し付けることで三角筋などのアウターマッスルの力を効率的に使えます。
これをフォースカップルなどと言ったりしますがフォースカップルが働くためには土台となる肩甲骨がしっかりと固定されていなければなりません。
腕を上げようとすると肩甲骨は上方回旋して関節窩を上に向けます。
関節窩が上を向くことで求心位を保ちやすくなり腱板への負担が減ります。
上方回旋は肩甲上腕リズムというメカニズムで起こります。
簡単な説明にはなりますが2度腕が上がるごとに1度肩甲骨が上方回旋しますよ~といった感じです。
腱板損傷、断裂ではこの肩甲上腕リズムが崩れていることが多く、上方回旋が不足したまま腕を上げるので肩峰下に腱板がぶつかり損傷を起こしてしまいます。
上方回旋を起こす筋で大事になってくるのが僧帽筋中部、下部、前鋸筋下部になります。
これらはTOSの時にも出てきた小胸筋の拮抗筋となります。
小胸筋は猫背などの不良姿勢で固まりやすく、固まってしまうと上方回旋を起こす筋が働きにくくいなってしまいます。
肩関節疾患では小胸筋は厄介者と言えそうです、、、
次回もお楽しみに~
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