こんにちは!
本日はSLAP損傷です。
前回ブログ上腕二頭筋長頭腱炎と関連する疾患です。
SlAP損傷は上腕二頭筋付着部を含む前上方~後上方の関節唇損傷のことです。
前上方にはSGHL、MGHLの関節を安定化させる関節上腕靭帯が付着し、後上方に上腕二頭筋長頭が付着します。
肩関節は関節窩に対し骨頭が大きく脱臼しやすい構造になっており、関節唇は関節窩の周りに付着し、関節窩を深くすることで安定化を図る機能があります。
SLAP損傷は外傷性とオーバーユースによって生じます。
外傷性は転倒した際に地面に手をついた、重いものを上げたなどの時に起こり、オーバーユースは投球動作などオーバーヘッドスポーツに好発します。
投球動作ではレイトコッキング期における外転、外旋時のインターナルインピンジメントや減速期における上腕二頭筋の牽引力によって起こるとされています。
損傷程度は4型に分かれタイプ2の関節唇の剥離が最も多くみられます。
症状は肩関節挙上時痛、投球時に肩深部の疼痛、ひっかっかり、詰まりを訴えます。
診断としては徒手検査、MRIなどで診断されます。
徒手検査を軽くご紹介します。
biceps tensionテストは手のひらを上に向けた状態で術者が抵抗をかけ耐えてもらったとき、肩深部に痛みが出れば陽性です。
Crankテストは肩甲骨面挙上160度で上腕骨軸に沿って軸圧を加え、内外旋させた際の疼痛、クリックを確認します。
O‘Breienテストは肩90度屈曲、10度水平内転、肘伸展、前腕回内で下方に負荷をかけた際の疼痛とクリックを確認し、前腕回外で減弱、消失する場合陽性となります。
ほとんどの症例は保存療法を選択するそうですが場合によっては手術をする場合もあるそうです。
本日はここまでとします!
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