こんにちは!
本日は臼蓋形成不全です!
臼蓋は股関節を形成する受け皿の部分のことを言い、通常は成長に伴い大きくなっていきます。
しかし臼蓋形成不全は生まれつき臼蓋が小さかったり、ずっと股を閉じて抱っこ等をされることで発症すると考えられています。
通常の股関節であれば8~9割ほど、骨頭が臼蓋によって覆われることで安定しますが、臼蓋形成不全だと半分程度しか覆われておらず、不安定な状態となります。
通常より受け皿の部分が狭いことで臼蓋(お皿)にかかる負担は大きくなって、痛みを感じ出すことが多々あります。
この臼蓋形成不全は女性に多いのも特徴の一つで、歳を重ねると変形性股関節症に進行しやすいと言われています。
少し脱線しますが、臼蓋形成不全を既往している若年者は腰痛を起こしやすいです。
骨盤を前傾させることで、被覆率が低い骨頭の被覆率を上げ、股関節の安定化を図ります。
股関節は負担が減りますが、骨盤を前傾させると腰椎も過前弯するため、いわゆる椎間関節性の腰痛等を発生しやすくなります。
反対に高齢者では段々と脊柱が後弯化してくるので、骨頭の被覆率はさらに下がり、変形性股関節症を進行させます。
臼蓋形成不全の発症を予防することは難しいとされています。
しかし、前述の通り、骨盤を前傾させることで骨頭の被覆率を上げている場合もあるので、反り腰なので治しましょうなど安易な発言は控えたいところです。
おすすめのストレッチとしてはハムストリングスのストレッチがおすすめです。
ハムストリングスが固いと骨盤前傾が抑制され、骨頭被覆を妨げる場合があります。
いわゆる長座体前屈などでももの後ろを20秒しっかりと伸ばすと効果的ですので是非お試しください!
本日はここまでです!
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