こんにちは!
今回は頭痛の中でもred flags、いわゆるヤバい頭痛のご紹介です。
その中でも皆さんがご存じの脳梗塞についてお伝えしていきます。
脳梗塞は何らかの原因で血管が詰まり、その灌流域に虚血が生じ神経細胞の壊死が起こる疾患です。
日本人の1割の方が脳血管障害で亡くなり、脳梗塞は脳血管症障害の中でも6割を占める疾患となっています。
本日は脳血管に血栓が生じ、血管閉塞をきたす脳血栓症です。
血栓とは何らかの原因で血が固まり、血管を詰まらせるものです。
脳血栓は大きく2つに分類され、アテローム血栓性脳梗塞とラクナ梗塞に分かれます。
アテローム血栓性脳梗塞のアテロームとはコレステロールなどが溜まったものを言います。
徐々に溜まっていき血管を閉塞すると脳梗塞が発症します。
このタイプでは一過性脳虚血発作(TIA)と呼ばれる症状が発症に先立ち起こります。
TIAの症状として運動障害、一過性黒内障、失語などが起こります。
症状は15分程度続き、収まりますが繰り返すことが多くみられます。
アテローム血栓性脳梗塞では片麻痺、片側感覚障害が起こり、優位半球障害(通常左半球)では失語、失認、失算など、非優位半球(通常右半球)では着衣失行などのうごかしにくいといった症状が起こります。
次にラクナ梗塞です。
ラクナとは小さな空洞という意味でアテローム血栓性脳梗塞に比べて脳深部の非常に細い血管が詰まります。
こちらはTIAを認めることが少なく、8割の方が無症候と言われます。
また脳血管の閉塞部位によって症状が変わります。
詳しい症状は時数の関係で省略しますが、片側の麻痺、知覚障害、目の障害などが起こります。
症状は劇的な発症はしないことがほとんどなので、朝起きたら力が入らないなどの運動障害が多いようです。
診断はCT検査で行います。
治療はアスピリンなど抗血小板薬などを用います。
薬物療法で不十分な場合は外科的な手術を行います。
上の方でも危険因子を書きましたが、高血圧、糖尿病、高脂血症など生活習慣病がほとんどです。
軽い運動を行うだけでリスクは軽減するのでこのブログを読んだ皆様は少しづつでも運動を行うようにしてください!
本日はここまでです!
次回は脳塞栓症です!
お楽しみに~
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