こんにちは!
今回は肩の腱板損傷(断裂)についてお話ししていこうと思います!
まずは肩の腱板とは、肩の関節を安定させる4つの筋肉の総称です。
棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋は、肩の前・上・後ろにあり、肩を自由に動かす役割を担っています。
腱板損傷の原因には、外傷性と非外傷性があります。
外傷性の損傷は、転倒・落下・打撲・重たいものを持ったりすること等で急激に強い力が加わり、症状が出ます。
また、スポーツなどで肩を使いすぎることで過度に負担がかかり、部分的に損傷するケースもあります。
一方で非外傷性の損傷はケガとは関係なく、生まれつき肩が緩かったり、もともとの肩の形が原因で徐々にすり減って切れて症状が出ます。
損傷時には肩を動かさない状態でも肩が痛み、寝ている姿勢でより強くなることがあります。
腱板が損傷してしまうと、腱板の上部にある滑液包が強い炎症を起こします。
滑液包は肩を動かすときの摩擦を和らげる役割をしているため、そこが炎症すると肩の痛みが起きてしまい、「肩を上げられない」「肩関節が痛い」「肩を動かすとゴリゴリと音がする」「肩に力が入らない」などの症状がでます。
痛みで夜寝れない日が続いたり、肩の力が弱くなり洋服の着脱が困難になったり、日常生活に支障をきたす場合もあります。
損傷した腱板は自然治癒することは難しく、放置しておくと筋肉に引っ張られ損傷・断裂が拡大して痛みが悪化する恐れがあります。
治療としましては、損傷・断裂した所は、自然治癒はほとんど期待できません。
しかし多くは、リハビリなどの治療で数か月で症状が改善します。
治療は、手術とそれ以外の方法、保存療法があります。
損傷の度合いが軽い場合は手術を行わず、薬の服用や湿布薬で痛みを和らげたり、強い痛みに対してはヒアルロン酸やステロイドの注射療法を行います。
薬や注射で痛みが軽減したら、リハビリで肩関節の拘縮を防ぎ、損傷せずに残っている腱板での機能改善を目指します。
リハビリでは、肩周りの筋肉のストレッチや肩甲骨・脊柱や骨盤の動きの改善、可能な場合はゴムチューブを用いたトレーニングなどで肩が上がりやすい状態を目指します。
今回はここまでとなります!
次回もおたのしみに~
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