こんにちは!
前回ブログの続きになります。
扁平足がどうやって起きるのかを解説していきます。
内側縦アーチを支持する動的支持機構として後脛骨筋が重要で扁平足の80%もの症例にこの後脛骨筋の機能不全が見られます。
長時間歩くなどの機械的ストレスから機能不全に至ります。
少し前のブログ【足根管症候群】で出てきましたが後脛骨筋は足根管内を走行します。
後脛骨筋腱は内くるぶし後方急激に曲がり、さらにこの部分は血流が乏しいことから腱の変性が進みやすいと考えられています。
機能不全に陥ると距骨下関節が外返しします。
この状態で歩行を繰り返すとmidtarsal joint locking mechanismが働かず足部の剛性が高まらないまま蹴りだしバネ靭帯に多大な負担が繰り返され扁平足となってしまいます。
次に扁平足の評価です。
もうここからはもはや患者さん向けではありませんので飛ばしてください(笑)
足部アーチの低下には踵骨、距骨、中足骨がかかわります。
これらは可動域を確認します。
後脛骨筋機能不全で起こる最も早い変形は距骨下関節の外返しです。
外返し固定されるとmidtarsal joint locking mechanismが働かないため、ここではまず内返しのROMを見ます。
足部アーチの低下により距骨は底屈し背屈ROM制限されることにより十分な蹴り出しが行えず足部外転位で蹴り出すことで扁平足をさらに助長するので距骨背屈ROMの確認も必須です。
また足部外転位での蹴り出しはショパール関節内返し、内転ROMの低下を招くのでこちらも確認します。
中、後足部の内返しは代償的に前足部に内返しを生じさせます。
特に内側縦アーチを構成する内側楔状骨、第一中足骨間のROMの確認を行います。
さてもう全然わからないでしょうが最後にMP関節背屈ROMの確認を行います。
これはウインドラス機構が十分に働くためには母指MP関節背屈ROMが必要となるからです。
ROM評価を終えたら母指伸展テスト、too many toes sign、hiil raise testを行って筋機能の確認を行います。
今回はここまでとします!
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