日本人は世界的に見ても健康長寿だが、その意外な弱点の一つがおなかです。
つまり腸管です。
何より重大なのは、大腸がんの増加。
国立がん研究センターのデータによると、大腸がんの罹患率と死亡者は、1975年から右肩上がりで増え続けています。
現在、全がんの中でも罹患率はトップクラスであり、年間5万人以上が大腸がんで亡くなっています。
その数はなんと、交通事故死の18倍以上です。
増加の理由の一つに、食物繊維の摂取量が減り、動物性脂質の摂取が増える「食の欧米化」による、腸内環境の悪化が考えられます。
実際食物繊維が豊富な全粒穀物などの摂取により、大腸がんのリスクが下げられるというデータもあります。
このほか、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、原因不明の便秘や下痢を繰り返す過敏性腸症候群といった腸の病気も若い世代を中心に増えています。中でも便秘型の過敏性腸症候群には、食物繊維が有効ともいわれています。
腸を救うためにももっと食物繊維を摂取しましょう!!