国の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、成人の食物繊維の1日の摂取目標量は男性21g以上、女性18g以上。
それに対して、20~50代の男性の1日の摂取量は18g前後、同じく女性は16g前後であり、足りていない。だが1955年頃には、成人の食物繊維の摂取量は22g以上もあったとか。
ここまで減ったのは、ナゼなのだろう?
「大きな要因は主食の穀物を食べなくなったこと。55年には食物繊維の約半分を穀物から摂っていましたが、2019年には2割まで減り、繊維量で7g減った計算です」(大妻女子大学家政学部の青江誠一郎教授)
食物繊維の給源=野菜という印象も強いが、実は野菜は水分が多く繊維量は少なめ。一方、穀物は野菜より繊維含有量が多く、摂取量もまだまだ多い。(野菜の摂取量は1日平均280g、穀物は1日平均410g)糖質制限などの影響で穀物を食べなくなると、繊維不足に拍車がかかる。
もっと穀物を!