ゴルフ肘ってなに?(2023年08月20日 11時33分) Medical Body Care

ゴルフ肘(ゴルフひじ)は、正式には「内側上顆炎(ないそくじょうかえん)」とも呼ばれ、肘の内側に痛みや炎症が生じる状態を指します。一般的には、ゴルフを含むスポーツや肘を頻繁に使う作業に従事する人々によく見られますが、これはゴルフに関連する問題ではなく、一般的な肘の痛みの一形態です。

ゴルフ肘の症状は、内側の肘の痛みや圧痛、腫れ、炎症、しびれ、痺れ感などです。痛みは内側の上腕骨の近くで感じられ、手首から指先にかけて放散することもあります。

ゴルフ肘は、内側上顆と呼ばれる骨の突起に炎症が生じることが原因とされています。この炎症は、手や腕を反復的に使うことによる過度のストレスや負荷によって引き起こされることがあります。ゴルフのスイング動作において、特にグリップを強く握る力が内側上顆に集中することで痛みが生じることがありますが、他のスポーツや日常生活の動作でも同様の症状が現れることがあります。

ゴルフ肘の治療には、安静や肘の保護、炎症を抑えるための氷や温湿布の利用、ストレッチや強化運動、薬物療法(非ステロイド性抗炎症薬など)などが一般的に行われます。重症の場合や保守的な治療が効果がない場合には、手術が必要となることもあります。

ゴルフ肘の予防には、適切なストレッチやウォームアップ、スイング時の正しいフォームや技術、適切なグリップサイズの使用、繰り返しの負荷を避けるための休息などが重要です。また、筋力トレーニングや適度な運動などで関節の安定性を高めることも役立つ場合があります。