2018年12月9日 更新
プールで腰痛対策!正しい水中運動とは
腰痛は現代病のひとつともいわれ、若い方でも腰痛に悩む方は少なくありません。運動不足が腰痛を引き起こす原因のひとつであることから、腰痛の改善には運動が効果的だといわれています。運動することで腰痛改善が期待できますし、今後の腰痛予防にも役立てることができるのです。腰痛対策に適した運動や、運動をするの際の注意点についてご紹介します。
【理由】腰痛にはプールで水中運動がおすすめ
腰は体の中心部にあり上半身を支えている部分になります。しかし、体重の多くが腰にかかっているにもかかわらず背骨しか腰を支える骨はありません。その不安定な状態を補っているのが腰まわりの筋肉や靭帯なのですが、筋肉が弱くなることで腰への負担が大きくなり腰痛が起こりやすくなります。運動によって筋肉を鍛えることは腰痛改善や予防に効果的ですが、運動のやり方次第ではかえって腰痛を悪化させることにもつながります。それは運動時に腰に大きな負担がかかりやすくなるからです。その意味では、腰痛持ちの方には水中での運動が適しているといいます。プールで行う水中での運動は陸上で行うのと比べて体を持ち上げる浮力が働いてくれますので足腰にかかる負担がかかりにくいのです。後述もしますが、おまけに水の抵抗のおかげで少しの動きでも運動量が多くなります。
【効果的な方法】準備運動はしっかりと
運動を始める前には準備運動を行うようにしましょう。準備運動をしないでいきなり体を動かしてしまうと、関節や足腰に大きな負担がかってしまって腰痛を悪化させるだけでなく、他の部位もケガをするリスクが高くなってしまうからです。準備運動はケガの予防だけでなく運動効率をアップさせて体脂肪を燃えやすくする効果も期待できるのです。腰痛持ちの方は運動することで腰痛がさらに悪化しないよう、特に準備運動は念入りに行いましょう。準備運動にも色々な方法がありますが、膝の屈伸や腰や肩甲骨を回す、手首、足首を回すなどが一般的です。運動時には腰に負担がかかりやすいので、ゆっくりと前屈を行うなどして腰まわりの筋肉や筋を充分に動かしておくとよいでしょう。また、運動と合わせてマッサージを受けるのも腰痛予防と改善に効果的です。マッサージにより腰の緊張を和らげることで痛みの軽減やリラックス効果も期待できます。
【注意点】腰に負担がかかりやすい運動とは?
腰まわりの筋肉を運動で鍛えることで、腰痛の予防や改善効果が期待できます。だからといってどんな運動でも腰痛改善につながるわけではありません。運動の種類によっては腰痛を進行させる原因にもなりますので注意が必要です。ダンスは幅広い世代に人気の高いエクササイズですが、腰を急激にひねる動作が多く取り入れられているため腰にかかる負担が大きくなりがちです。野球やゴルフも同様の理由で腰に負担がかかりやすくなります。他にバレーボールやテニス、バドミントンはスマッシュやアタックといった動きを行いますので、その際瞬間的に大きな力が腰にかかり腰を痛めやすいといわれていますので、くれぐれも無理はしないようにしたいものです。
【利点】水の中だからこそのうれしいメリット多数
プールの中で行う運動は腰痛持ちの方にとってメリットが多くあります。腰への負担が少ない状態で運動が行えるのもそのひとつです。水の中は浮力のおかげで肩まで浸かった場合、陸上と比べて約10分の1にまで体重が軽くなるといわれています。体重が重い人、腰痛を持っている方は普通に立っているだけでも関節や腰にかかる負担が大きいものですが、水中ならその負担が少なくなりケガや体の痛みが起こりにくくなります。また水の抵抗があるおかげで短時間でも高い運動効果が期待できます。水の中は陸上で運動するよりも体を動かしにくいため、思っている以上に大きなエネルギーを消費しやすいのです。
まとめ
プールでの運動は、腰への負担を軽減しながら腰痛改善予防効果が期待できます。水泳だけでなく水中ウォークやアクアビクスなど、水中運動にもさまざまな種類がありますので、無理なく続けられる運動を選んで取り入れてみましょう。