2018年12月2日 更新
猫背は万病のもと!?整体で姿勢を矯正しよう
パソコンやスマートフォンの普及に伴って、若年層にも増えているという「猫背」。もちろん矯正したいとお思いでしょうが、そのためには猫背について徹底的に知っておきましょう。
例えば猫背にも種類があることをご存知ですか?「猫背」といってもそのタイプはひとつではありません。S字の崩れ方によっていくつかのタイプに分かれるので、それぞれの特徴を見ていきましょう。大きく分けて「首猫背」「背中猫背」「腰猫背」「反り腰猫背」の4種類があります。
また猫背になる原因は人それぞれですが、ストレッチやヨガ、整体などの力を借りることで、矯正が期待できることも解説します。
本気で猫背を矯正したいならプロに相談を!
肩が凝ったり頭が痛くなったり、太りやすくなる猫背を改善させたくありませんか?まずはプロへの相談をおすすめします。結局はこれが一番の近道なのです。もちろん、ふだんの姿勢を見直すことで猫背の改善は期待できますが、体の歪みをしっかり把握した上で、自分に合った方法によるスピーディな改善を目指すなら、まず体のプロに相談してみるのもおすすめです。お近くのマッサージ・リラクゼーション、整体などのサロンは以下から検索できます。
猫背の改善方法セルフケア編
整体や骨格矯正のサロンで施術を受けると、多くの場合、自宅でのケア方法を教えてくれます。そうです、私たちの体は日々変化しているので、サロンにいる時間以外をどう過ごすかということも肝心なのです。
最後に自宅でできる猫背改善のためのケア方法をご紹介します。
ストレッチ
ストレッチは猫背の改善にとても効果的です。寝ながら行うものからイスに座ったりタオルを使って行うものまでその種類はさまざまですが、まずはデスクワークの合間に背伸びをゆっくりと行ったり、丸まった背中を後ろに反らせる動きから始めてみてはいかがでしょうか。
筋トレ
ストレッチで筋肉を柔らかくした後は、筋力トレーニングにもトライしてみましょう。背中、腰、お腹の体幹と肩周辺を鍛えるのが猫背改善に効果的とされています。
ヨガ
ヨガも姿勢を矯正するのに効果的だといわれています。深い呼吸でストレッチを行うヨガならストレス発散にもなり、ネガティブな気持ちも払拭できるかも。家で続けるのが億劫な人は、気分転換も兼ねてヨガ教室に通うのもよいでしょう。
猫背の種類は4タイプ
猫背とは背中が丸まって首が前に出ている状態。本来、私たちの背骨はピーンと真っすぐなわけではなく、緩やかなS字カーブを描いています。これがスプリングの役目を果たすことで、頭の重さを分散させたり着地時の衝撃をやわらげているのです。猫背はこの自然なS字カーブが崩れて、背中が丸くなった状態を指します。
首猫背
頭だけが前に出ている状態で、「ストレートネック」「頭部前方偏位」という呼び方も。元々緩やかなカーブを描いている首の骨が真っすぐに変化、配列されることにより「首猫背」になります。見た目の不自然さに加え、肩や首が凝りやすいのが特徴で、ひどくなると頭痛やめまい、腰の痛みに発展することもあるといいます。
背中猫背
一般に「猫背」と呼ばれるのがこの「背中猫背」です。背中の中心から曲がっていて長時間前傾姿勢で仕事をするデスクワーカーに多いようです。背中が曲がることで胃が圧迫され、胃痛や胸やけの原因になったりもするそうです。食べ過ぎたり、飲みすぎたりしていないのに胃の痛みが続く場合は、猫背が原因かもしれません。
腰猫背
腰が丸まった状態の猫背を「腰猫背」といいます。寝そべった状態で腰の後ろに手が入るほど浮いていれば、「腰猫背」の可能性大です。
腰猫背は下記のような方に多いそうです。
- デスクワーク主体の仕事をしている
- あぐらをかいたり、足を組む癖がある
- 農作業などで前かがみの姿勢でいることが多い
腰、背中、首、お尻と体の中心となる部分に痛みやハリを感じたり、足やお尻がむくんだり、冷えたりと腰猫背による不調の出方はさまざま。猫背は万病の元といわれるのも納得ですね。
反り腰猫背(お腹猫背)
腰が前に反っている猫背です。お腹がぽっこりと出た状態になるので「お腹猫背」とも呼ばれています。女性に多く見られるようで、骨盤が前に傾いて内臓を支える筋肉が緩むことによってお腹がぽっこりと出てしまうとか。ハイヒールが原因になることもあるそうです。骨盤の歪みからくる血行不良や代謝の低下、やせにくく脂肪がたまりやすい体質になるといった現象が起きやすいのが反り腰猫背の特徴です。
猫背の原因
そもそも、どうして猫背になってしまうのか? もしかしたら普段の何気ない習慣が原因かもしれません。ここからは猫背の原因について見ていきます。
筋力・柔軟性の低下
まず考えられるのが筋力の低下です。骨盤を支える筋肉や、腹筋、股関節まわりの筋肉など体の中心部にある筋力が年齢を重ねるにつれて低下し、正しい姿勢を維持できずに猫背になるパターンです。高齢者に猫背が多いのも筋力低下が原因といえるでしょう。また、若年層でも運動不足によって筋力が低下している人は少なくないようです。使わない筋肉は衰え、過剰に使う筋肉は凝り固まっていきます。また大胸筋やじん帯が柔軟性を失うことにより猫背になりやすいともいわれています。
生活習慣
デスクワーク
たとえばパソコン作業に熱中していると、前のめりの姿勢になりやすくなります。するとバランスをとろうとして骨盤が後ろに傾き、猫背になりやすくなります。また、デスクワークで同じ姿勢をとり続けることによって肩甲骨や首まわりの筋肉へ負荷がかかり、その部分が凝り固まってしまうこともあります。
イスの座り方
イスに座るのはデスクワークの時だけではありません。車の運転中や電車・バスに乗る時、自宅でくつろいでいる時など色々な場面が考えられます。下記のような座り方を日常的にしている人は、猫背になりやすいので気を付けましょう。
- 椅子に浅く座り、背もたれに寄りかかる
- 頬杖をつく
- あぐらをかく
- 足を組む
立っている時の重心
座っている時はもちろん、立っている時も注意が必要です。運動不足により筋力が低下してくると、人は楽な姿勢を取ろうとして左右、どちらか一方に体重をかけて立ちます。
体重をかける側が決まってくると、骨盤に歪みが生じて猫背につながります。
カバンを持っている側がいつも同じ
こちらも片方ばかりに負担をかけることで体に歪みが生じやすくなるため、ときどき逆側で持つことを意識してみましょう。
寝ながらのゲームや読書
「行儀が悪い」「目が悪くなる」と親に叱られた経験がある人もいるかもしれませんが、実はうつ伏せの状態でゲームをしたり読書をすると、背骨や腰に負担がかかり背骨を歪ませる原因にもなるのです。
長時間のスマートフォンや携帯ゲーム操作
スマートフォンや携帯ゲームの操作をする時間が長いと、猫背になりやすくなります。胸より下でスマートフォンやゲーム機を持つことが必然的に前傾姿勢を作り、背中が曲がった状態を生み出しています。
メンタル
人は悩みを持つと防衛本能から前かがみになるとされています。すると自然と背中が丸まり猫背になっていくのです。また猫背になると呼吸も浅くなるため、イライラしやすくなるそうです。悪循環ですね。ネガティブな気持ちになった時は、体をグーっと上に伸ばして深呼吸をしてみてはいかがでしょうか。
猫背による悪影響
猫背は体にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。何だか最近体調が悪いな、体が疲れやすいなという方は要チェックです。
肩こり、頭痛
デスクワークをしている人に特に多いのが肩こりや頭痛。慢性的な肩こりや頭痛を引き起こしているのは猫背によるものかもしれません。長時間前傾姿勢のまま作業をしていると首や肩、背中の筋肉が固まり、血流が悪くなって肩こりや頭痛が発生しやすくなります。
胸やけ、胃の痛み
長時間前傾姿勢が続くことで、内臓や消化器系の神経が圧迫されて胸やけや胃痛を引き起こすことがあります。胃酸の分泌量が多くなり胃が荒れることもあるそうです。
太りやすい体質になる
猫背で骨盤が前に傾くことによって内臓が垂れ下がることも。するとお腹がぽっこりと出るだけでなく、血行不良や代謝低下を引き起こし太りやすい体を作り出すのです。
便秘
猫背になると内臓が圧迫され胃腸の機能が低下します。また骨盤も歪んで本来の内臓の位置からずれることによって腸内環境が悪化し、便秘につながるそうです。便秘で悩んでいる方は、背骨や骨盤の歪みも疑ってみましょう。
まとめ
今回は日本人に多いという「猫背」を取り上げました。老けて見える、疲れて見える、沈んで見えるなど、見た目がクローズアップされやすい猫背ですが、肩こりや頭痛、便秘、肥満といった体に及ぼす悪影響も見逃せません。たかが猫背と放置せず、今こそ骨格から健康と美と取り戻しましょう。