2018年12月1日 更新
知っていますか?花粉症が肌荒れやニキビの原因になること
花粉の季節―肌荒れやニキビにはどう対処すればいいの?
毎年立春の頃になると、スギ花粉の飛散予報が出されます。花粉症に悩まされているたくさんの方々には、本当に憂鬱な季節の到来といえるでしょう。花粉症では目や鼻のアレルギー症状に注意が向けられがち。しかし実は、肌荒れやニキビにも大きく影響することが分かってきました。普段は大丈夫なのに、なぜか春先や秋口には肌がガサガサしたり、赤くなって痒かったり。あるいはニキビが出るという方は、花粉が原因かもしれません。
■花粉には種類がたくさん
「花粉症」というと、スギ花粉を連想される方は多いことでしょう。しかし、花粉症はスギ花粉だけではありません。地域によっては、例えばシラカバ花粉に悩む方も。また、夏の終わりから秋にかけて、ブタクサの花粉によるトラブルも考えられます。
もし何かの花粉が飛散する時期に肌荒れやニキビが起きる場合、花粉によるアレルギーなのか、だとしたら何の花粉がアレルゲンなのか、あるいは別に原因があるのかを病院で調べておくと良いでしょう。
■皮膚や髪に花粉が付かない対策を!
花粉が嫌だからといって、外出しないわけにはいきません。外出する際には、サングラスやマスク、帽子、フードのある上着などで、花粉が直接肌や髪につくのを防ぎましょう。
また、家に入るときには、身につけていたものに付着した花粉をできるだけ持ち込まない工夫も必要です。特に注意したいのが寝室。ちゃんと花粉を除去しておかないと、「朝起きたらニキビが悪化していた」ということにもなりかねません。
■化粧品は、いつも使っているものだから大丈夫?
いつも使っている基礎化粧品。花粉症で肌荒れが起きているときは、「大丈夫」と思わずに使用を中断した方が良いでしょう。とはいえ、皮膚を保護することは大事です。そこで、さまざまな成分を含んだ化粧品ではなく、ワセリンを薄く塗ってからパウダリーファンデーションで押さえるのがおすすめです。
肌荒れやニキビがあまりにひどいときは、皮膚科を受診して処方薬を使いながら花粉の収束を待つのも大切なこと。「そのうち治る」と安易に考えていると、重症化する恐れがあります。
■体のリズムを乱さない生活を心がけましょう
特に女性には生理があるため、ホルモンのバランスに気をつける必要があります。肌荒れやニキビに悩む女性の多くが、それらの生理前後の悪化を経験していることでしょう。花粉の心配もさることながら、身体機能が低下しやすい時期には、偏りのない食事や良質な睡眠、できるだけストレスを溜めない生活を心がけてください。すべてが無理でも、何かひとつ気をつけることでお肌の状態が改善されるかもしれません。
最後に花粉症がもたらす肌トラブルに対して、ワンポイントアドバイスを。肌荒れやニキビの原因になる花粉は、帰宅後できるだけ早くシャワーやお風呂で洗い流しましょう。ただし、ゴシゴシと強く洗わないように注意が必要。肌に余計なストレスを与えないよう、優しく洗うことが大切です。そして、保湿を忘れずに行ってください。
◆執筆:山岸りん
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