今日、肩首のつらさで初めて来院した30代男性
施術後、症状は改善した。
しかし印象に残ったのは施術の結果ではなく、その後の会話だった。
疲労をためないために入浴の話をした時、
「湯治って?」
という反応が返ってきた
建築関係の営業職とのことだったが、実際はデスクワークが多く、長時間同じ姿勢でいることが多いらしい
整形外科や整骨院、整体院をいくつか受診したものの改善せず、検索で当院を見つけて来てくれたそう
施術後は首や肩の動きも改善し、痛みも軽減
しかし、自分が本当に気になったのはそこではなかった
生活習慣について聞いてみると、
「お風呂はシャワーだけ」
とのこと
そこで私は入浴の大切さについて話し始めた
そして、
「昔は湯治という文化が日本にはあったんですよ」
と説明したところ、
少し不思議そうな表情をされた。
どうやら『湯治』という言葉自体をほとんど知らなかったようだ。
考えてみれば無理もない
私たちの世代ですら日常会話で使う言葉ではない
まして30代以下であれば、聞いたことがない人も多いだろう
湯治とは、温泉地に滞在しながら身体を整える日本の伝統的な健康法である
もちろん現代人が何日も温泉宿に滞在するのは現実的ではない
しかし考え方は今でも十分に活かせる
・毎日湯船に浸かる。
・お気に入りの入浴剤を入れてみる
・ゆっくり身体を洗う
・肩や股関節を軽く動かしてみる
たったそれだけでも、
身体は少しずつ変わってくる
実はこれだけでも立派な『現代版湯治』だと思う
肩こりや首の痛みの原因を探していると、
多くの人は特別な治療法やサプリメントを探し始める
しかし、その前に見直すべきことがある
・睡眠
・運動
・食事
そして入浴
身体を洗うためだけのシャワーではなく、
身体を休ませるための入浴
それだけで変わる人は意外と多い
健康管理とは、特別なことをすることではない
昔から受け継がれてきた習慣を見直すことなのかもしれない
自宅の浴槽も、使い方次第では立派な湯治場になるのだから
つづく