4月は入社や転職、異動など新しい環境が始まる時期。
気を張って頑張る日々が続きますが、GW明け頃から「なんとなくやる気が出ない」「朝起きるのがつらい」「体が重い」といった不調を感じる方が増えてきます。これがいわゆる「五月病」と呼ばれる状態です。
五月病は正式な病名ではありませんが、環境の変化によるストレスによって心と体のバランスが崩れているサインです。特に大きく関わっているのが「自律神経」です。緊張や頑張りによって交感神経という頑張る時にONになる神経が優位な状態が続くと、リラックスを司る副交感神経とのバランスが乱れ、心身にさまざまな不調が現れます。
具体的には、気分の落ち込みや不安感、集中力の低下といったメンタル面の変化に加え、頭痛、首肩こり、倦怠感、胃腸の不調など、身体的な症状も多く見られます。病院で検査をしても「異常なし」と言われるケースも多く、「どうしたらいいのかわからない」と悩む方も少なくありません。
こうした状態に対して、鍼灸はとても相性の良いアプローチの一つです。
鍼による刺激は、乱れた自律神経のバランスを整え、自然とリラックスしやすい状態へ導きます。施術中に眠ってしまう方が多いのも、その作用のひとつです。また、ストレスによって低下しがちな脳内のリラックス物質を促し、緊張状態をやわらげる働きも期待できます。
東洋医学の視点では、五月病の状態は「気の巡りが滞っている」「エネルギーが消耗している」と捉えます。ストレスによって気の流れが滞り、さらに疲労が重なることで、回復しにくい状態になっているのです。そのため、無理に頑張るよりも「巡りを整え、緩めること」がとても大切になります。
施術の中でも特に大切にしているのは、「整えよう」としすぎないこと。体は本来、回復する力を持っています。その力を引き出すように、優しく緩めていくことが、結果的に早い回復につながります。
また、こうした不調を感じている方の多くが「自分が弱いのではないか」と感じてしまいがちですが、それは決してそうではありません。環境の変化にしっかり適応しようと頑張ったからこそ起きている、自然な反応でもあります。
少し立ち止まって、自分の心と体に目を向けるタイミングなのかもしれません。
あなた本来のリズムを取り戻すお手伝いや、安心して力を抜けるお時間をご用意してお待ちしております。