腰痛に悩む方の多くが「夜、ぐっすり眠れない」「朝起きたときに腰が痛む」と訴えます。
実は腰痛と睡眠は密接に関わっており、互いに悪循環を生みやすいのです。
まず、腰痛があると寝返りが減り、同じ姿勢が続くことで筋肉や関節に負担がかかります。
結果として痛みが強まり、夜中に目が覚めやすくなります。また眠りが浅くなることで、
体の修復や回復が十分に行われず、翌日も痛みが残るという負のサイクルに陥ります。
一方で、睡眠の質が低下すると、自律神経のバランスが乱れ、筋肉が過緊張を起こしやすくなります。
ストレスや不眠が続くと痛みの感受性が高まり、実際のダメージ以上に強い痛みを感じやすくなるのです。
つまり「腰痛が眠りを妨げ、不眠がさらに腰痛を悪化させる」という双方向の関係が存在します。
改善の第一歩は「寝具」と「寝姿勢」の見直しです。柔らかすぎるマットレスは腰が沈み込み、
硬すぎると体のカーブを支えきれません。
理想は体圧を分散しつつ、腰を支えられるマットレスを選ぶことです。
また、仰向けで膝下にクッションを置く、横向きで膝の間に枕を挟むなどの工夫も有効です。
さらに、寝る前の習慣も大切です。
スマホやPCの使用を控え、ぬるめのお風呂で体を温め、
呼吸を深めるストレッチを取り入れるとリラックスしやすくなります。
腰痛を根本から改善するには、筋肉や関節の調整と同時に、良質な睡眠環境を整えることが欠かせません。
睡眠は単なる休息ではなく「治癒の時間」。夜の眠りを整えることが、慢性的な腰痛改善の大きな鍵となるのです。
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