私たちは「姿勢」や「歩き方」を意識することはあっても、「足裏の感覚」にまで目を向けることは少ないかもしれません。
ですが実は、足裏の“知覚”こそが体全体のバランスを支える土台であり、姿勢や転倒予防、
さらには慢性痛にも深く関わっています。
足裏には無数の感覚受容器があり、地面から伝わるわずかな情報(傾き・硬さ・圧力)を脳へ送り、
姿勢を自動的に調整しています。
つまり、足裏の感覚が鈍ると、脳は正確な情報を受け取れず、体のバランスが乱れやすくなるのです。
その結果、知らず知らずのうちに姿勢が崩れ、腰や膝、首、肩などに負担がかかり、
慢性的なコリや痛みを引き起こすことがあります。
特に中高年になると、足裏の感覚は加齢や筋力低下、靴の影響などで衰えやすく、転倒リスクの上昇とも直結します。
たとえば、床のちょっとした段差でつまずく、立っているとフラつく、靴下を履くときにバランスを崩す…
こうした小さなサインは“足裏のセンサー低下”の表れかもしれません。
対策としては、まず「裸足で立つ・歩く」時間を少しでも取り入れること。
床の質感を感じるだけでも感覚受容器が刺激され、脳の反応が活性化します。
また、ゴルフボールや専用ボールで足裏をほぐすのも有効です。
血流が良くなり、感覚が目覚めるだけでなく、足のアーチ構造も整い、姿勢全体が安定していきます。
リリース整体やボディケアなどの施術にオプションのフットケアを付けて、
足裏から全身のバランスを見直すアプローチがとても重要です。
足裏の感覚が整うことで、脳と体の“連携”がスムーズになり、姿勢の歪みが自然と改善していくケースも多くあります。
「足裏を整える=姿勢を整える」。足元の小さな意識が、体全体の安定と快適さを生み出す鍵になるのです。
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