肋骨が固い、と聞くとあまりピンとこないかもしれません。
しかし実は、肋骨の動きは呼吸・姿勢・自律神経に深く関わり、全身の不調と密接につながっています。
本来、肋骨は呼吸に合わせて「開く・閉じる」という動きをしています。
息を吸うと肋骨は外側に広がり、吐くと内側に戻る。
この自然な動きがあることで、肺はしっかり膨らみ、横隔膜もスムーズに働きます。
ところが、長時間のデスクワークやスマホ姿勢、寒さによる緊張、ストレスが続くと、
肋骨まわりの筋肉や筋膜が硬くなり、この動きが制限されてしまいます。
肋骨が固くなると、まず起こりやすいのが「呼吸が浅くなる」ことです。
呼吸が浅い状態が続くと、体は常に軽い緊張モードになり、自律神経は交感神経優位になりがちです。
その結果、肩こりや首のこり、背中の張り、疲れが抜けない、眠りが浅い、
イライラしやすいといった不調が現れやすくなります。
また、肋骨は背骨や肩甲骨とも連動しています。
肋骨の動きが悪くなると背骨のしなやかさも失われ、姿勢が崩れやすくなります。
猫背や巻き肩が定着すると、さらに呼吸が浅くなるという悪循環に陥ってしまいます。
大切なのは、「肋骨だけをどうにかしよう」と考えすぎないことです。
呼吸、背骨、肩甲骨、骨盤、そして日常のクセまで含めて、体は一つのつながりとして動いています。
肋骨の硬さは、体からの「ちょっと無理しているよ」というサインでもあります。
ちゅ楽の施術では、肋骨まわりを無理に押したりボキボキしたりするのではなく、
呼吸や神経の働きを大切にしながら、全身のつながりを整えていきます。
施術後に「息が吸いやすい」「胸が楽」「体が軽い」と感じる方が多いのは、そのためです。
最近、呼吸が浅い気がする、疲れが抜けない、姿勢が気になる。
そんな方は、一度ご自身の「肋骨の硬さ」に目を向けてみてください。
体は、整えばきちんと応えてくれます。
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