姿勢のいい座り方を教えてください
お腹周りをスッキリさせるには、姿勢を正した方がいいのはわかるけれど、全然姿勢を保っていられない、というお悩みをよく聞きます。20~30代の女性に多いお悩みです。
「姿勢よく座ればスタイルがよくなるのはわかるけれど、1分ともたない」(20歳・女性)
「オフィスや電車で気づくと猫背になり、お腹がぽっこり、脚は開いてだらしない印象になってしまう。わかっているのに続けられません」(30歳・女性)
「そもそも猫背が頑丈で姿勢をよくすることさえできないのは、腹筋や体幹がないからでしょうか?」(30歳・女性)
なぜ「いい姿勢」は、長続きしないのか?
以上の悩みを持つ女性は多いと思いますが、直した方がいいとわかっているのに長続きしないのには原因があります。多くの場合、結果を求め過ぎるあまり、力んで疲れてしまうからです。力技で突破しようとすると、何度試してもコツが掴めません。
そもそも「いい姿勢」とは、無理やり息苦しく一時的に作るものでなく、自分にとってメリットがある「いちばんラクな姿勢」だと考えてみてください。もっといい意味で適当に試してみてほしいのです。
背中だけ意識していませんか?
まずはセルフチェックしてみましょう。姿勢を正してください、と言われたら以下の3つに当てはまりませんか?
1. 背中だけピシッとさせ、すぐに疲れる
2. 腹圧をかけていない
3. 脚が力んでいる(またはそれに気付いていない)
© All About, Inc. 背中だけ伸ばしていませんでしたか?
これらに当てはまる人こそ実践してほしい、正しい姿勢を知る方法、キープする方法を解説していきます。
1. 背中だけではなく、骨盤から起こす
・骨盤を起こさずに背中だけ伸ばしている
・背中だけピシッとさせている
・またはお腹を出したまま、また腰を反らせ過ぎている
これに当てはまる人は、骨盤が前傾になったまま背中だけ一時的にまっすぐにするため、すぐに元のダラッとした姿勢に戻ってしまいます。「骨盤から」立てるイメージで背筋を伸ばすとそのほうがずっとラクな姿勢だとわかるはずです。
【ポイント】
まずは骨盤から動かす。骨盤(腰)を起こしましょう。
© All About, Inc. NGの例:腰を丸めて座るとお腹が出ます © All About, Inc. OKの例:腰(骨盤)の角度が変わっています。わかりますか?
※こちらは2に繋がります。
2. 下腹部に力を入れて、腰をサポート
・腹圧をかけていない
こちらに当てはまる人は腰に負担がかかっているため、すぐにダラッとしてしまうので、腰を起こしたとき下腹部にキュッと力を入れてサポートしてみましょう。これにより、腰の反り過ぎやポッコリお腹、軽い腰痛がサポートできます。
【ポイント】
・腰を起こしたら、下腹部の内側にキュッと力を入れてお腹を平らになるよう凹ませましょう。
・ゆっくりと力を抜きます。
・余裕があるときは腹式呼吸でお腹を膨らませたり、締めたりしてもOK! また、いつもできなくても問題ありません。
3. 足の裏はしっかり床につけ、脚全体は力を抜いていい
・脚が力んでいる(自覚はない)
・座っていると脚が疲れてすぐに開いてしまう
・脚の落ち着きが悪いので、いつも足癖が悪い
こちらに当てはまる人は、脚が力んでいることで座っているのに脚が疲れて姿勢を維持できない可能性があります。
気づけば膝が開き、顎が前に出た猫背の姿勢になっていませんか? 見た目が悪いばかりか、肩コリや腰痛の原因の一要素にもなりかねません。O脚の解消や脚を細くするために、閉じた脚を過剰に力ませる人がいますがそれも本質的ではありません。
【ポイント】
・椅子に浅く座ったら、足の裏は床に “軽く” まんべんなくつける
・その足裏の上に、足首とすねの骨を乗せるイメージで位置を調整
・脚を閉じたら、力を抜きます(力を抜いても脚が開かない感覚をつかむ)
※こちらも1につながります。
最初はうまくできているかは気にしなくてOK! 場数を踏んで、足裏に足首とすねがうまく乗せられるようになると、1の骨盤を自然に起こすことも同時にできるかもしれません。
いい姿勢はお腹痩せにメリットあり!
正しい姿勢を知る方法、キープする方法の解説は以上です。
腰を丸めて座るとお尻が潰れて四角くなり、お腹もポッコリします。逆に、無理なくいい姿勢で座れるようになれば、お尻はふっくら、お腹はスラッと!が見込めます。O脚が気になる人も疲れない程度に膝を閉じてみましょうね。
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