ケトン体とは脂肪酸とアミノ酸の代謝産物を指します。
ケトン体は糖質をとらなかったときに脂肪を燃やして動く働きを持ちます。
人の身体は糖質を使う「ぶどう糖エンジン」と「ケトン体エンジン」の2種類のエンジンで動けるようになっています。
現代人の多くは糖質を使う「ぶどう糖エンジン」が主体で生活しています。
しかし糖質をエネルギーとする「ぶどう糖エンジン」は肝臓のグリコーゲンをエネルギーとしますので常に身体の外から補給しなければなりません。
身体に貯蔵できるグリコーゲンは300グラム程度しかなく約1000キロカロリー程で身体の外から何も補給しなければ12時間で枯渇する量です。
一方で「ケトン体エンジン」は脂肪をエネルギー源として使います。
ケトン体エンジンが使う脂肪の貯蔵量はたくさんあり体重60キロで体脂肪20%の人の場合脂肪は12キロ、エネルギー量にして約10万キロカロリーです。
ケトン体エンジンを使う事が出来るようになれれば数日間食事がとれなくても肝臓を除くあらゆる臓器を動かすエネルギー源として機能してくれます。
人類の700万年の長い歴史の中で糖質をほとんどとらずに生きてきておりケトン体エンジンで身体を動かしてきました。
ぶどう糖エンジンからケトン体エンジンに身体を変えていくには米や麺類、イモ類などの糖質を控え代わりに肉や魚、大豆などたんぱく質を中心とした食生活に加え
副菜として緑黄色野菜や果物から糖質を摂取しけば良いと思います。
糖質を控えたんぱく質をしっかりとる生活に変えると食後も眠気が出る事もなくなるし頭もさえる感じです。
日中常に身体の疲れや怠さを感じている場合は糖質を控えたんぱく質中心の食生活に変えてみるのも良いかもしれません。