今日は人類の歴史から遡ってみたいと思います!
人類に近い動物にはオラウータン、チンパンジー、ゴリラなどいます。
チンパンジーは短距離なら二足で立って歩けますが、基本的には四足歩行です。
生物としての二足歩行が骨格全体にどのような影響を与えてきたのかは、人とチンパンジーの骨格を比較するとわかります。
人の頭蓋骨はチンパンジーよりもはるかに大きくなっています。
チンパンジーなどすべての四肢動物は、肩回りや腕の筋肉が強く発達しています。
人の腰椎は伸展(そっている状態)していますが、チンパンジーや他の四肢動物の腰椎は屈曲(曲がっている状態)しています。
四肢動物は両手両足を支柱にし、腹部を丸めて腰椎を屈曲(前かがみ)することでブリッジを形成し、安定性を高めています。
チンパンジーや他の四肢動物の股関節が屈曲しているのに比較して、人の股関節は中間位にあり伸展も可能です.つまり人は二足になることで股関節が伸展し、腸腰筋の張力によって腰椎の前弯(腰椎の反り)が生じました。
二足歩行によって頭と両腕を肩回りの筋肉で支える様になりました!
四足歩行から二足歩行に代わるというのは人類にとっては進化だったのでしょうが、肩こり、腰痛、膝痛、内部疾患など様々な障害が増えてきたのも確かです。ブログ画像
人は二足歩行に進化したことで手に体重をかけて行動する機会がめっきり減りました。その結果肩まわりだけではなく、首、腰の筋肉までが弱くなってしまいました。
大人では約5kgの頭と約8kgの両腕を肩回りの筋肉で支えなくてはいけません。
その上ストレスの増大によって精神的疲労を蓄積させ、さらには運動と睡眠と栄養バランスを崩れさせ、運動不足の人も増えてきます。これらが原因で肩こりや腰痛などに悩む人は後を絶ちません。
大事なのは身体を全体的にとらえること
肩がこるからと言って肩だけ注目してもダメですし、腰痛だからといって腰だけを治療してもダメ、膝が変形しているからといって膝だけを治療してもダメなのです
。姿勢は全身の繋がりだという認識を持つことが大切です。
大切なのは正しい医学的理論、すなわち解剖学、生理学、運動学、治療法にもとづき、身体全体を通してバランスを調整することです。
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