甘〜いお菓子の甘くない話...
小麦、そして砂糖には
強烈な中毒性があることをご存知ですか?
小麦が中毒を引き起こす原因は、
グルテンにあります。
グルテンが体の中で分解されてできる
エクソルフィンという物質は、
麻薬に匹敵するほど
脳に影響を与えるということがわかっています。
小麦を使ったスイーツを食べた時に湧き出るあの幸福感は、
エクソルフィンが脳に直接作用してもたらす快感によって生み出されており、
私たちはその快感を繰り返し求めてしまうのです。
砂糖も同様の仕組みで、食べた人を中毒にしてしまいます。
砂糖には幸福感や癒しを感じさせるドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンなどの脳内神経伝達物質の分泌を促す働きがあります。
この働きによって、「砂糖を食べると幸せを感じられる」と脳が快感を覚えてしまい、より多くの砂糖を求めます。
アメリカのプリンストン大学で行われた研究では、
ラットに砂糖水を3週間与え続けると、
最初、ラットは砂糖水を
1日に37mlしか飲まなかったのですが、
徐々に摂取量が増え、
3週間後には約3倍の112mlも砂糖水を
飲むようになってしまったそうです...
小麦・砂糖がたっぷり使われたスイーツを
罪悪感を感じながらも、ついつい食べてしまうのは
グルテンと糖質に体が本当に「食べたいもの」を
選ぶ主導権を奪われているような状態なのです。
疲れたり、少し嫌なことが
あってイライラしている時など、
手軽にリラックスできたり
幸福感を味わうことのできる
スイーツは生活の糧になります。
しかし、
主導権を奪われ、
甘いものを食べ続ければ、
肥満や糖尿病といった生活習慣病に
なってしまうことは簡単に想像できるはず。
また、近年、現代人の
グルテン・糖質過多の食生活が
慢性的な疲労感や頭痛
免疫力の低下
うつ病
自己免疫疾患
アルツハイマー型認知症
といった
不調・症状・病気の原因になっている
と警鐘を鳴らす書籍も出版されています。
こういった背景から
海外ではグルテンフリーや、
糖質の量を減らし、脂質を多めに摂取する
ケトジェニックダイエットが流行中。
日本でもグルテンフリーや
糖質オフの商品が数多く販売されており、
健康意識の高い方であれば、
すでに実践しているかもしれません。
ただ、甘いものが与えてくれる幸福感が
日々の生活を豊かにしてくれるのも確かです。
先ほどあげたような
病気のリスクに危機感を感じ、
スイーツを我慢し続けられる人は
ごくわずかではないでしょうか。