「若い頃と同じ量しか食べていないのに、
気づけば体型が変わっていた」
「40代後半を過ぎたころから、
脂肪がつきやすくなった気がする」
そんな感覚はありませんか?
これは年齢を重ねて
「代謝が落ちたからかな…」という
漠然とした話ではありません。
筋肉そのものが持つ、
ある働きが関係している
と考えられています。
体に溜まった脂肪を
放置してはいけません。
なぜなら脂肪は
炎症物質を作り出し
全身を慢性的な
炎症状態に変えます。
慢性的な炎症は
老化を加速させたり
動脈硬化のリスクを
増加させます。
また、
がんや関節痛の
原因になり
あなたの健康を
奪っていきます。
そんな不健康な体を
作り出さないカギを
ある物質が
握っているのです。
以前にお伝えした
IL-6 (インターロイキン6)の
話を覚えていますか?
・血糖値を抑える
・脂肪を減らす
・炎症を抑える
などの働きを誘発する物質で
マイオカインの1つです。
今回お伝えしたいのは
IL-15のお話。
「インターロイキン15」です。
実は
「太った気がする」
「脂肪が落ちない」
その理由は
IL-15が原因かも
しれません。
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太る原因「IL-15」とは
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何度かお伝えしているように
筋肉は、ただ体を動かすための
部品ではありません。
筋肉自体が、
ホルモンのような物質を
血液中に分泌しています。
そしてその物質は
他の臓器に
体を健康に導く指令を
送っているのです。
その一つが
「インターロイキン15(IL-15)」
と呼ばれる物質になります。
IL-15は筋肉の中に
多く蓄えられていて、
筋肉が収縮することで
分泌されます。
つまり体を動かしたときに
血液中へ放出されるのです。
そして脂肪へ指令を
送ります。
じっとしている筋肉は、
IL-15をほとんど出しません。
動いた筋肉だけが、
脂肪に向けて信号を
送り出すという仕組みです。
動物実験や培養細胞を
使った研究では、
「このIL-15が
〜〜〜〜〜〜
脂肪が増えるのを抑え、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
脂肪が燃えやすくする
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
働きに関わっている」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と報告されています。
つまりIL-15は
脂肪を減らし
肥満を解消する効果を
期待できるのです。
また
運動をした直後に
血液中のIL-15が増えることは、
複数の研究で繰り返し
確認されています。
このときの
筋肉と脂肪の関係は
綱引きをしている
イメージです。
筋肉をしっかり動かし
筋肉側がしっかり
ロープを引いている間は、
脂肪が優位になりすぎることは
ありません。
ところが、体を動かす機会が減ると、
筋肉側のロープを引く力が弱まっていきます。
つまりIL-15の分泌が
減ってしまうのです。
すると自然と脂肪側の
力が強くなり
ロープは脂肪側に
引き寄せられていきます。
要するに
運動不足で筋肉を使わなければ
IL-15の分泌を減らし、
脂肪がつきやすく
脂肪が燃えにくい状態を
自ら作り出してしまうのです。
逆に
筋肉を刺激すれば
IL-15 が目を覚まし
脂肪が減りやすい状態に
してくれます。
これが、
「なぜか脂肪がつきやすくなった」
「なぜか痩せにくくなった」
という体感の背景にあると考えられています。
ここで見落としてはいけない
注意点があります。
この物質は一度出したら効果が
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ずっと続くわけではないという点です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
IL-15による
「脂肪を抑える信号」は、
動いた分だけその都度作られ、
動かない期間が続けば
静かに減っていきます。
過去にどれだけ運動をしていたかより、
「今、定期的に筋肉を使っているか」
の方が重要です。
さらに40代以降になると
注意しなければいけません。
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エストロゲンの低下が
肥満を加速させる問題
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40代後半から50代にかけては、
エストロゲンの分泌が
大きく減っていく時期です。
エストロゲンには
筋肉の合成を助け、
筋肉の分解を
抑える働きがあります。
そして、
エストロゲンの減少は、
筋肉量や筋力の低下と
内臓脂肪の増加に
関連することが
報告されています。
つまり、筋肉が持つ
「脂肪にブレーキをかける力」が
弱まっていくタイミングと、
その筋肉量の
減っていくタイミングが、
ちょうど重なってしまう
時期だということです。
「太りやすくなったかも…」
「痩せにくくなったかも…」
という感覚は
気のせいではありません。
体の中で複数の変化が
同時に起きているかも
しれないのです。
悪いことは
それだけではありません。
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さらに
負のループにハマっていく理由…
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ここで厄介なことが起こります。
内臓脂肪が増えてくると、
その脂肪自体が
炎症を起こしやすい物質を
分泌し始めるのです。
そしてこの炎症物質は、
今度は筋肉に働きかけて、
筋肉をさらに弱らせる方向に
作用することが、
複数の研究で示されています。
つまり、
運動不足と加齢で筋肉が減る
↓
脂肪を減らす力が弱まる
↓
脂肪が増える
↓
その脂肪が筋肉をさらに弱らせる
という、負のループを
作り出してしまうのです。
これは運動不足で
「太った」という
単純な話では終わりません。
増えた脂肪が、今度は
炎症を起こす物質を
出し始めるからです。
この炎症物質が
血液に乗って
筋肉に届くと、
筋肉はさらに
弱っていきます。
筋肉が弱れば、
脂肪を減らす
IL-15はもっと減ります。
すると、また脂肪がつきやすくなる、、、
動かない
↓
太る
↓
その脂肪が筋肉を弱らせる
↓
もっと太りやすくなる
という、
坂道を転がるボールのように、
肥満体質が加速していく
流れなのです。
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この悪循環を止める方法は?
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この負のループを止める方法は、
今のところ「筋肉を使うこと」以外に
ほとんど見当たりません。
IL-15は薬やサプリメントで
直接補うことを目的とした
一般的な方法がないからです。
体を動かした結果として
筋肉自身が作り出す物質です。
「筋肉を使う機会が減っている状態」を
変える必要があります。
・階段を使う
・椅子から立ち上がる回数を意識する
など筋肉を刺激することが
大切です。
ウォーキングなどの
有酸素運動にも
体を動かす効果はあります。
しかし、IL-15に関する研究の多くは、
筋肉に負荷をかける動き
との関連で報告されています。
つまり筋肉をしっかり
収縮させる動作が重要なのです。
「脂肪がつきやすくなった」
「痩せにくくなった」
と感じているなら、
筋肉に負荷をかけることを
意識してみてください。