ここ数年前から 新聞やテレビなどを見ていると「健康寿命」という言葉が頻繫に出てきます。健康寿命というのは 「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活ができる年齢」のことです。命が尽きる寿命までいかにこの健康寿命を延ばせるかが 目下健康意識の高いシニアの間では最大の関心事ではないでしょうか。自分でトイレに行く事やお風呂に入ることができなくなり 誰かの手を借りなければならない生活が長く続くのはとてもつらいことです。老化は足から始まると言われますが足(足首から足先)には成人の身体全体にある骨の4分の1が集まっています。身体全体の骨の数が およそ200個であるのに対して 足首から足先の骨の数は両足で52個 ひざ下から足の裏までつながる筋肉は両足で48個もあります。骨や筋肉の数が多いということは そのひとつひとつの箇所に不具合が起きやすく 外反母趾 内反小趾 偏平足 浮き指 タコ等々 思い当たるものがある方もいらっしゃると思います。ところがその足の不具合が実は姿勢の崩れや首肩・腰・膝等々への原因となっているとは思わずに放置している方が多いのではないでしょうか。爪を切る時にぐらいしかまじまじと足の指など見ないかもしれませんが まずは足の指でグーチョキパーができるかどうかやってみてください。グーは指が重ならずにしっかり内側に折りたためるか チョキは親指を上にしたものと下にしたものを両方できるか パーは指が反らない状態で指と指の間をしっかりあけて開けるかをチェックしてみると思っていたよりも難しいかもしれません。足の指をしっかりとコントロールできるという事は 脳からの指令が体の隅々にまで届いているという事ですから認知症予防にも最適な運動です。指でタオルを手繰り寄せる運動もいいですね。まずはしばらく足の指に注目して過ごしてみてください。次回は足の指と姿勢の関係についてお知らせします。