こんにちは!
本日は上腕二頭筋長頭腱炎です!
上腕二頭筋はいわゆる力こぶの筋肉で長頭と短頭の二頭に分かれます。
本日は長頭腱炎なので長頭に注目していきます。
長頭は肩甲骨の関節上結節から起始し結節間溝という溝を通りながらほぼ90度走行を変え橈骨粗面へ向かいます。
腱は急な方向転換を強いられるため結節間溝との間で摩擦が起こり繰り返すことで上腕二頭筋長頭腱炎と症状が進行します。
摩擦を起こす原因はたくさんあります。
その一つに長頭腱の走行を支えるメカニズムとしてプーリーシステムです。
上腕骨頭レベルでCHL、SGHL、棘上筋前部、肩甲下筋舌部、の4つが長頭腱の走行を支えています。
これらは非常に密接に支えているため長頭腱ではこの4つにも障害が起こりやすいです。
プーリーシステムが正常に作用することで長頭は上腕骨頭が上方へ偏位するのを防ぐ役割を果たせます。
そして肩関節外旋位では長頭が支点となって肩を挙上することも可能です。
長頭腱炎は腱板の機能低下、後下方組織の拘縮により上腕骨頭が上方へ偏位し烏口肩峰靭帯などにインピンジメントすることで炎症を起こします。
この時にプーリーシステムを担う肩甲下筋舌部の損傷も起こると長頭腱は内方に偏位しさらに摩擦を生じやすくなってしまいます。
上腕二頭筋の作用は肘関節屈曲、前腕回外、肩関節屈曲の作用があり荷物を持った、腕立て、ベンチプレスなどの動作で起こりやすいです。
治療としては長頭腱の炎症を抑えるためにシップや痛み止め等を用いることもありますが、同心整骨院では硬くなった筋肉をしっかりとほぐしたりすることで症状の緩和を図ります。
自宅でのセルフストレッチ等も非常に有効だと思いますので最後にお伝えします。
腕を90度真横に上げます(肩外転90度)
その状態で親指が後方に向くようにひねります(肩関節最大外旋)
外旋をキープしながら親指が下を向くように前腕のみひねります(前腕回内)
この状態で十分な伸長が得られると思いますがもう一押ししたい方はそのまま肩を後方にひいてください(肩関節水平伸展)
このストレッチは非常に有効なのでぜひ試してください。
今回はここまでです!次回もお楽しみに~
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