こんにちは!
今回はパーキンソン病についてお話していこうと思います。
パーキンソン病とは、体の震え、動作がゆっくりになる、筋肉がこわばり手足が動かしにくくなる、
転びやすくなるなどの症状を特徴とする病気です。
脳の指令を伝えるドパミンと呼ばれる物質が減ることによって起こります。
パーキンソン病は高齢になるほどかかりやすくなる病気で、日本では1000人に1~1.5人くらいの割合で患者さんがいるといわれています。
50歳以上で起こることが多いですが40歳以下の若い方でも発症することがあり、
この場合は若年性パーキンソン病と呼びます。
パーキンソン病は、脳が体を動かすための指令を調節するドパミンと呼ばれる物質が減ることによって起こるとありますが、ドパミンは脳の黒質と呼ばれる部位にあるドパミン神経細胞で作られ、大脳皮質からの指令を調節し、筋肉の動きをスムーズにするはたらきをもっています。
ドパミン神経細胞は健康な人でも加齢とともにある程度自然に減少し、体が動かしにくくなる原因になっていますが、パーキンソン病の患者さんでは現象のスピードが速いことが分かっています。
ドパミン神経細胞がなぜ減少するかについて、正確な理由は分かっていませんが、ドパミン神経細胞の中にαシヌクレインと呼ばれるたんぱく質が蓄積することが関わっていると考えられています。
そのほかに、生活習慣などの違いではパーキンソン病の発症に明らかな差は現在のところ、報告されておりません。
ほとんどのパーキンソン病に遺伝性はありませんが、若年性パーキンソン病を発症する方の中には家族にもパーキンソン病発症にかかわる遺伝子が見つかることもあります。
今回はここまでです。
次回もお楽しみに!
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