皆様、こんにちは!Dr.ストレッチ海老名店岩田です!
横隔膜(おうかくまく)ってご存じですか?
名称に「膜」とついているため勘違いされやすいのですが、横隔膜はインナーマッスル、つまり筋肉のひとつです。
今回は横隔膜についてお話したいと思います!
【横隔膜とは?】
横隔膜はドーム状の薄い筋肉でできた膜で、胸腔と腹部とを仕切っており、息を吸い込むとき(吸入時または吸気時)に
最も重要な役割を果たす筋肉です。横隔膜は、胸骨、肋骨、脊椎からなるかご型の骨組みの底面に付着しています。
【横隔膜の働き】
横隔膜は呼吸活動の7割近くを担っているといわれ、呼吸に欠かせない器官です。
呼吸といえば、肺を思い浮かべやすいと思いますが、「肺」そのものには動かす機能は備わっていません。
あくまでも外からの力によって肺が膨らんだり、縮んだりして呼吸を行います。このとき、重要な役割を果たすのが横隔膜です。
【横隔膜を鍛えるメリット】
・自律神経のバランスを整える
緊張したりストレスを感じたりした場面で深呼吸をするとリラックスできた、という経験はないでしょうか。
横隔膜には自律神経がたくさん集まっており、横隔膜をしっかり使った深い呼吸を行うことで、自律神経に直接刺激を与えることができます。
自律神経は全身のさまざまなはたらきをコントロールしています。深く呼吸をして自律神経のバランスを整えることで
リラックス効果や不眠の解消、心身の健康を保つことにもつながっていきます。
・基礎代謝量のアップ
横隔膜はインナーマッスルのため、代謝効率の高い筋肉のひとつです。深い呼吸を行い、肺をしっかり膨らませて新鮮な酸素を吸い込みます。
そうすることで身体全体の血管を活性化させ血流を促し、基礎代謝量がアップします。基礎代謝量がアップすると
脂肪を燃焼しやすく太りにくい身体になります。
・肩こりや腰痛の解消
横隔膜は、呼吸をつかさどる呼吸筋であると同時に、体幹にある4種類のインナーマッスルのひとつです。
息を吸って横隔膜が下がると腹圧が高まって、骨盤底筋や腹横筋、多裂筋と連動して体幹が安定します。
体幹が安定すると姿勢が整うため、猫背や肩こり、腰痛の解消にも効果が期待できます。